コンサートや音楽フェス、スポーツの試合など、大規模なイベントで観客の誘導やチケットのもぎり、警備などを行う「イベントスタッフ」のバイトは人気が高く、一度はやってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなイベントバイトの仕事内容や、実際に働いた人の口コミ、よくある質問などをご紹介します。おすすめの派遣会社なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
人気のイベントバイトの主な仕事内容
イベントバイトと一言でいっても、その仕事内容は、主に「会場設営」「販売」「運営」の3つに分けられます。それぞれで仕事内容が大きく異なるので、求人に応募する際は注意しなければいけません。ここでは、3つの仕事内容を詳しく見ていきましょう。
会場設営
会場設営バイトの主な仕事内容は、下記の通りです。
- 荷物・機材の運搬
- 椅子を並べるなどの客席準備
- ブースやテントの設営・装飾
- 片付け作業
会場設営は、会場に設置する機材やテントなどの大きなものを運んだり、組み立てたりする仕事で、力仕事が多い傾向です。
イベントが始まるまでに設営をしなければならないため、短時間で仕事を終わらせなければいけません。そのため、体力に自信がある方や短時間で稼ぎたいという人に向いている仕事内容です。
大変な部分もありますが、チームを組んで1つのものを作り上げる達成感を味わうことができるでしょう。設営以外にも、夜間の撤去作業の募集があることがあります。
販売
イベントバイトの販売の主な仕事内容は、下記の通りです。
- 商品のレジ打ち・会計
- 注文されたグッズのピックアップ
イベント会場でグッズや飲み物を販売する仕事で、重い荷物を持つことが少ないため、体力に自信がない方でもできます。多くの人に接するため、接客のスキルや素早く会計を終わらせるスキルが必要です。
今までに接客業やレジ打ちなどのバイトをしたことがある方はすぐに慣れるでしょう。
運営
イベントバイトの運営スタッフの主な仕事内容は、下記の通りです。
- チラシ配布
- 会場・席への案内、誘導
- 受付
- チケットもぎり
- 会場アナウンス
- 会場警備
- 消毒・検温の呼びかけ
イベント会場に来る方の誘導や、席への案内、消毒・検温の呼びかけなどを行う仕事です。力仕事はほとんどないですが、仕事によっては長時間外で立っている必要があります。
会場内の警備や席案内をする場合は、あくまで仕事をしながらですが、無料でアーティストの音楽が聞けることもあります。また、イベントの裏側(スタッフルームや楽屋など)を見ることができるので、イベント関係の仕事に就きたいと考えている方は勉強にもなるでしょう。
運営スタッフは基本的に接客が伴うので、接客が得意な方は楽しく仕事ができるかもしれません。
イベントバイトとして働けるイベントの内容は?
イベントスタッフとして働くことができるイベントは多岐にわたり、例としては下記のような種類があります。
- 音楽コンサート・フェス
- スポーツの試合
- 子供向けヒーローショー
- アニメ・コスプレイベント
- ディナーショー
- 展示会
- ワクチン接種会場
- 株主総会
非常に多くの人と触れ合う仕事なので、新型コロナウイルスの影響によって案件の数が現象傾向にありましたが、現在ではコンサートなどが通常に行われることも増えてきたので、これから案件が増えてくることが予想できます。
また、近年ではワクチン接種会場の誘導作業なども案件として増えています。
イベントバイトの平均時給・勤務時間
イベントバイトの仕事内容について紹介したところで、次は平均時給や勤務時間について見ていきましょう。
平均時給
イベントアルバイトの平均時給は、イベントが行われる場所や派遣会社によって異なりますが、基本的に1,000円~1,300円程度です。時給ではなく、日給で支払われることもあります。日給で支払われる場合は、8,000円〜10,000円程度が相場となります。
深夜や早朝に働く場合は深夜手当などがつくため、給料が高くなる傾向です。より高時給で働きたい方は、深夜・早朝のイベントバイトを調べてみるのも良いでしょう。
勤務時間
イベントバイトの平均勤務時間は仕事内容によって異なりますが、イベントは基本的に半日~1日がかりであることが多いです。そのため、勤務時間の平均は5時間~8時間程度となるでしょう。
また、イベントは土日に行われることも多く、平日の勤務はなかなかありません。設営や撤去作業の場合は早朝・深夜に行われることがあるため、開始時間と拘束時間は応募する前にしっかりと確認しておきましょう。
そのほか、昼食が出るかどうかや交通費が支払われるかどうかなど、福利厚生についても事前に確認しておくと良いです。
イベントバイトのメリット
人気のイベントバイトですが、イベントバイトをするメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。イベントバイトのメリットは主に以下の4つです。
- 芸能人に会える可能性がある
- 達成感がある
- 接客スキルを身に付けられる
- 無料でイベントに参加できる
これらのメリットについて、以下で詳しく解説します。
芸能人に会える可能性がある
アイドルやアーティストのコンサートの場合、運営スタッフとして楽屋の準備やアーティストの案内などを任されることもあるので、芸能人に会える可能性が高いです。
会場内の警備をする場合には、基本的にステージを見ることが許可されていないため、直接見ることはできませんが、運が良ければ演奏を生で聞けるでしょう。
芸能人の仕事に関わることができる仕事なので、音楽が好き、イベントが好き、エンタメ業界で働きたいという方にはおすすめです。
達成感がある
イベントバイトは、複数人でチームになって業務にあたるところが多いです。開演時間までに会場設営を終わらせる、チケットもぎりを終わらせる、などの目標があるため、チーム一丸となって連携して終わらせることができれば、大きな達成感を得られるでしょう。
また、運営スタッフは接客の業務も多く、来場した方に「ありがとう」とお礼をいわれることもあるので、イベントの成功に役立てたという達成感ややりがいがあります。
接客スキルを身に付けられる
イベント会場には多くの人が集まるため、イベントスタッフはイベントを楽しみにしている方に気を配り、楽しんでもらえるような接客をしなければなりません。多くの人と一緒に働く中で、人と接するときの話し方や対応の方法を学ぶことができるかもしれません。
人と話すスキルを身につけたい、接客業・サービス業で働きたいと思っている方には、ピッタリのアルバイトです。
無料でイベントに参加できる
観客ではなく、スタッフとして無料でイベントに参加できるのもイベントバイトのメリットです。大型のフェスなどで働く場合には、お昼休憩中に好きなアーティストのライブを見に行くことができるところもあります。このように、自分の好きなイベントや楽しいイベント会場で働けば、働きながら楽しい気分を味わえるのもおすすめのポイントです。
また、転職フェアや株主総会、展示会などのスタッフとして働けば、実際に企業で働いている社員さんと接することができるので、就職にも有利になるでしょう。
イベントバイトのデメリット
イベントバイトにはメリットも多く人気も高いですが、少なからずデメリットもあります。主なデメリットは以下の3つです。
- イベント会場が遠い可能性がある
- 残業が多い場合がある
- 体調管理が難しい
これらについて紹介します。
イベント会場が遠い可能性がある
大きなイベントの場合、会場が都心部から離れていることもあります。野外フェスなどでは、始発でいかなければならないということもあるでしょう。家から遠い場所で働くと、帰りも「終電が無くなって帰れなくなってしまった」となる可能性もあります。
イベント会場の場所をきちんと確認し、出勤・退勤が滞りなくできるような求人に応募をすることをおすすめします。
残業が多い場合がある
コンサートやスポーツの試合などは、終了時間が長引いてしまう可能性があります。終了時間が遅くなると、バイトの終了時間もそれに伴って長引き、残業となってしまう場合もあるでしょう。
イベントバイトに応募する際には、残業手当があるかどうか、終電の時間などを必ず調べておくようにしてください。残業をしたくない、という場合には、時間がある程度決められている株主総会や展示会などのビジネス系イベントを選ぶと良いです。
体調管理が難しい
イベントバイトは野外で行われることも多いため、外での仕事になるケースも珍しくありません。また、会場は室内でもグッズ販売などは外のテントで行う場合もあります。事前に室内なのか屋外なのかを確認して、寒さ対策・暑さ対策を充分に行うようにしましょう。
特に暑い時期に野外のイベントで働く場合には、熱中症対策や日焼け対策を万全にしてください。野外で慣れない仕事をすると、体調を崩してしまう原因になるので、しっかりとした体調管理が必要です。
イベントバイトはきつい?口コミ・体験談を紹介
ここまで、イベントバイトの仕事内容や時給、メリットデメリットなどについて解説していきました。ここからは、実際にイベントバイトに参加した方の口コミや体験談を見ていきましょう。
良い口コミ
飲食店でアルバイトをしていますが、大学が夏休みで時間に余裕ができたのでイベントアルバイトをすることにしました。
コンサートイベントでチケットのもぎりをしました。
開場が夕方で開演までの2時間。2000人以上のチケットをもぎりました。
単純作業を長い時間していたので疲れましたが、たまに、「ありがとう」と言ってくれるお客さんがいたので頑張れました。
私はチケットのみの担当だったので、トラブルがあったお客さんの対応などは会場の人がしてくれました。
時給の割には大変な作業だったけど楽しかったです。
(20歳 学生 女性)
これまでは工場内での作業を選んでいたのですが、たまたま好きなバンドのコンサートスタッフのアルバイトがあったので応募してみました。
会場内でお客さんの誘導などをしましたが、お金を払わずにライブが観れたのは、とても得した気分ですね。
終演後はお客さんの誘導が大変でしたが、やりがいのある仕事でした。
僕にとっては工場内の作業よりも向いていたようです。
これからは積極的に応募したいです。
(25歳 フリーター 男性)
仕事内容が楽しかった、楽だったという口コミや、コンサートの演奏を聞けたという口コミが多くありました。イベントバイトは複雑な仕事があまりなく、比較的単純作業が多いです。マニュアルも完備されているので、それほど難しい仕事ではありません。
そのため、技術を必要とする仕事は自信がない、という未経験の方でも安心してバイトすることができるでしょう。
悪い口コミ
友達と一緒にイベントアルバイトをしましたが、もうやりたくないです。
せっかく友達と応募したのに、当日の仕事現場は離れていていました。
しかも、仕事は外で看板を持って立っているだけです。
その日の気温は4℃でした。すごく寒かったのにベンチコートしか支給してもらえなくて風邪をひいてしまいそうでした。
時給は確かに他のアルバイトよりも高かったのですが、もう応募しないと決めました。
(21歳 学生 男性)
このように、イベントバイトには「外での業務が辛かった」という口コミがありました。
イベントバイトは、仕事現場がその場で決まることも多いため、友達と現場が離れてしまった、室内での作業が良かったのに野外での仕事を任されてしまった、というのはよくあることです。
コンサートが見たいからなどの理由で応募をしても、全く見れない可能性もあるので、仕事をしに行く、という気持ちを忘れずに勤務しましょう。
イベントバイトの探し方
イベントバイトを探す方法としては、主に下記の2つが挙げられます。
- 派遣会社に登録する
- イベント主催者のHPなどから応募する
主催会社は派遣会社に委託して一括で募集をかけるため、派遣会社に登録をして仕事を紹介してもらうのが一般的です。求人サイトなどで募集されているケースもありますが、多くの求人の中から選ぶなら派遣会社に登録をしたほうが良いでしょう。
しかし、全てのイベントが派遣会社で募集をかけるわけではないため、バイトしたいイベントがある場合には、イベント主催者へ直接応募したほうが確実です。
募集するイベントによって、給与や勤務時間・勤務場所、交通費の有無などが変わるので、自分の条件に合ったものを応募すると良いでしょう。
派遣会社への登録は、登録会に参加し、プロフィールの登録をするだけで済むものがほとんどです。志望動機やどのくらいシフトに入れるかなどは聞かれないため、主催者が募集しているものに応募するよりもハードルが低いでしょう。
イベントスタッフとして働きたい場合には、まずは派遣会社に登録してみてください。
イベントバイトを探すのにおすすめの派遣バイト
イベントバイトを探す際には派遣会社を利用するのがおすすめと紹介しましたが、実際にイベントバイトを探す場合にはどの派遣会社を利用すれば良いのでしょうか。ここでは、イベントバイトを探すのにおすすめの派遣バイトを紹介していきます。
アシストジャパン
引用:アシストジャパン公式サイト
給料の支払い方法が幅広く、日払い・週払い・翌日振込など、自分の好きなタイミングで給料を受け取ることが可能です。某人気アイドルの握手会、プロ野球の試合、街コンなど、規模の大きなものから小さなものまで、さまざまなイベントを取り扱っています。
イベントにまつわる多数の求人の中から選びたいという方におすすめです。
マッシュ
引用:マッシュ公式サイト
マッシュはイベントに関するバイトをメインに紹介しており、主に取り扱っているのがコンサートのイベントです。LDHやジャニーズなどのファンにとっては、好きな芸能人のイベントに関われるチャンスが多い派遣会社といえるでしょう。
月2回の口座振り込みによって給料が支払われるので、即日でお金が欲しい人にはあまり向いていません。しかし、「給料の前払い制度」があるので、どうしても早く給料がほしいという人にも対応してもらえます。
シミズオクト
引用:シミズオクト公式サイト
シミズオクトは、スポーツ・コンサートのイベントを主に扱っている派遣会社で、国際競技場などで働く求人募集なども多数あります。登録説明会などが一切ないのが特徴的で、働くまでの流れがスムーズです。
しかし、求人に応募した際に面接が行われるため、その点をあらかじめ注意しておきましょう。面接で不採用を通知される人も多いようなので、挨拶や礼儀作法、身だしなみはきちんと整えてから面接に臨むようにしてください。
イベントバイトに関するよくある質問
最後に、イベントバイトをする際によくある質問についてまとめて紹介していきます。
大学生・高校生でも働ける?
イベントバイトは、大学生や高校生でも働くことが可能です。しかし、深夜まで働く必要があるイベントや警備の仕事は18歳以上からと法律で決まっているため、18歳未満は深夜に働いたり警備員として会場の警備にあたったりすることはできません。
大学生であれば、基本的に「学生である」という理由で断られることはないでしょう。それでも気になる方は、派遣会社に登録をして、担当者に「学生でも働けるかどうか」を確認してみてください。
志望動機はどうやって書けば良い?
イベントバイトに応募する際の志望動機には、下記のような内容を記載すると良いです。
- イベントバイトで活かせる自分の経験
- イベントバイトで活かせる自分の性格
- イベントスタッフとして働きたいという思い
「単発で働きたいから」「芸能人に会えるかもしれないから」「楽そうだから」というような志望動機は、採用担当者に良いイメージを与えません。
「勉強のためにさまざまな経験を積みたい」「人と接するのが好き」「1つのものをチームで作り上げていく仕事がしたい」など、前向きでやる気が伝わるような書き方をするのがおすすめです。
イベントバイトは単発で働ける?
イベントバイトは、単発で働ける案件がほとんどです。連続して同じイベントを行うケースは少ないですし、同じイベントをするにしても1回目は東京で2回目は大阪など、距離が離れた場所で開催することが多いため、その都度バイトを募集するのが一般的です。
また、土日は遊びたいから平日に単発で働きたいという方は、コンサートなどのイベントは基本的に土日に開催されることが多いので、ビジネス系のイベントやスポーツの試合などの案件を探してみると良いでしょう。
イベントバイトは日払い可能?
イベントバイトは、日払いが可能なものもあります。手渡しや振込など、支払い方法は勤務先や登録した派遣会社などによって変わるので、事前に確認しておきましょう。
また、日払いはあくまでも給料が日単位で支払われるという仕組みなので、その日に必ずもらえるわけではありません。すぐに給料がほしい場合は、「即日払い」のバイトを探す必要があります。給料の支払い方法に注目してバイトを探しているという方は、日払い、即日払いの違いに注意するようにしてください。
派遣会社は登録だけでも良い?
派遣会社は、登録したら必ず働かなければいけないというわけではありません。どんな求人があるのか知りたいからとりあえず登録だけしたい、自分の条件に合う求人がなかなかないからまだ応募はしないといったことも可能です。イベントバイトに興味がある方は、まず気軽に派遣登録をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
イベントバイトは、芸能人に会える可能性がある、達成感がある、接客スキルを身に付けられる、無料でイベントに参加できるなど、さまざまなメリットがあることから、とても人気の仕事です。
ただし、楽そうだから、芸能人に会えるかもしれないから、といった軽い気持ちでバイトをすると、実際とのギャップで後悔する可能性もあります。そうならないためにも、仕事内容や勤務先、残業代はでるのかなど、細かい条件は事前にしっかりと確認しておきましょう。
イベントバイトをしたい場合には、派遣会社に登録することをおすすめします。学生でも登録できる派遣会社がほとんどなので、イベントバイトをしてみたい方はぜひ一度登録してみてください。
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