働きながら資格を取ることは容易ではありません。
しかし、資格があれば就職に有利なことはもちろん、給与だって変わってきます。
じゃあ資格を取ろう!
と思っても、一体何の資格を取ればいいの?
そもそも資格の勉強に専念する余裕もないし…
働きながら取れれば最高!ですが、
そんな資格はあるのでしょうか?
結論から言うと、あります!
今回は、働きながら資格が習得できる日払いバイトを5つご紹介します!
土木・建築系の日払いバイト
土木・建築系の日払いバイトは、
簡単でそこそこ稼げる資格から、難関でドンと稼げる資格まで、
とにかく資格に溢れている職種です。
・土木・建築系の日払いバイトで取得できる資格
造園施工管理技師
・資格なしの日給
日給8,000円
・資格ありの日給
日給10,000円
公園や庭園工事、屋上緑化や道路緑化の施工計画を作成したり、現場の管理を行う資格です。
1級は監督や指導、2級は技術者としてのリーダー的ポジションを担います。
・造園施工管理技師の資格取得までの手順
2級
合格率:学科53.2% 実地32.5%
1.大卒で1~1年6ヶ月以上、短大・高専は2~3年、高卒は3~4年6ヶ月以上の実務経験。
2.全国建設研修センターで行われる学科・実地試験を受験。
1級
合格率:学科50.4% 実地39.5%
1.1年以上の指導的監督実務年数、または専任の主任技術者の実務経験を1年以上。
2.全国建設研修センターで行われる学科・実地試験を受験。
土木施工管理技士
・資格なしの日給
日給12,000円
・資格ありの日給
日給15,000円~20,000円
河川や道路、ダム、トンネルなどの土木工事の技術者として現場で活躍できる資格です。
地質調査や施工プランの作成、材料の選定などにあたり、現場の監督業務や指導を務めます。
現場の監督業は1級、2級は主任技術者となります。
・土木施工管理技士の資格取得までの手順
2級
合格率:学科71.6% 実地34.3%
1.大卒で1年以上、短大・高専で2年以上、高卒(土木・建築科など)で3年以上の実務経験。
2. 全国建設研修センターで行われる学科・実地試験を受験。
1級
合格率:学科66.2% 実地30%
1.大卒で3年以上、短大・高専で5年以上、高卒(土木・建築科など)で10年以上の実務経験。
2.全国建設研修センターで行われる学科・実地試験を受験。
建築士
・資格なしの日給
日給10,000円
・資格ありの日給
日給14,000円~19,000円
ビルやオフィス、店舗、住宅など建築物の設計、工事監理などを行う技術者の資格です。
建築士全体では超高層ビルから戸建て住宅まで幅広く取り扱います。
1級、2級で携わることができる建築物の規模が変わってきます。
・建築士の資格取得までの手順
2級
合格率:学科36.6% 製図53.2% 最終24.3%
1.指定科目を修めて卒業した大学・短大・高等専門学校出身者、又は建築設備士。
建築に関する学歴がなければ実務経験7年以上。
2.建築技術教育普及センターで行われる学科・製図・最終試験を受験。
1級
合格率:学科18.4% 製図37.7% 最終10.8%
1.指定科目を修めて卒業した大学・短大・高等専門学校出身者は2~4年の実務経験。
二級建築士・建築設備士は4年以上の実務経験。
2.建築技術教育普及センターで行われる学科・製図・最終試験を受験。
いずれも実務経験が試験を受ける必須条件になっています。
日払いバイトから始めて、現場ごとに経験を積むと自然と知識が身につきます。
学科試験に向けての勉強だけでは身につかない知識を現場で身につけましょう!
・土木建築系の資格を取得するメリット
待遇は確実にアップします。
日給手当の目安を書きましたが、上記の資格を持っていれば正社員として働けるのは先ず間違いありません。
現場を仕切る監督という立場を任されるのはもちろん、転職にも非常に有利な資格になります。
また、建築士には独立開業の道を選ぶ人も多く、
試験が難しく合格者の少ない一級建築士は、資格を有するだけで施主からの信頼を得ることができます。
・土木・建築系の資格取得の実体験
日払いのバイトから浚渫(しゅんせつ)の現場に入りました。
人手不足だったので、そのまま週5回で通うアルバイトになり、現場が終わるまでイイかなぐらいの気持ち。
浚渫は土木でも結構特殊な方なので、だいぶ現場が長引き、半年で終わるはずが結局1年近く同じ現場。
その時に同じ現場にいた年下のアルバイトが、施工管理技士を目指してるということで、試験を受けることを勧められました。
「2級でも給料は上がるよ」と言われたので(笑)
過去問をひたすら解きまくって試験を受けたら、それほど苦はなく受かり、
ところどころ現場で学んだ知識が生かせるので、見たこと、聞いたことがある問題が出るとテンション上がります。
1級を目指すとなると、また難しいんでしょうが2級はそうでもないです。
どうせ現場に出るなら持っていて損はないし、どんな現場でもありがたがられるので、
土木関係の資格を取るなら手始めに取るといいと思います。
(28歳男性)
介護・ヘルパーの日払いバイト
確実なキャリアアップを目指す人にとって、避けて通れない資格が段階的にあります!
肉体労働を避けられない職種において、事務作業がメインとなる資格も。
・介護・ヘルパーの日払いバイトで取得できる資格
介護職員初任者研修
・資格なしの日給
日給8,000円
・資格ありの日給
日給11,000円
介護の基礎から応用までを学ぶ、介護職としてのスタート資格です。
訪問介護、施設介護の両方の場で大いに生かすことができます。
ベッドから車椅子への移乗、体の不自由な人への着替えの援助、食事介助、入浴介助、ベッドでの洗髪など、高齢者の介護の現実に合わせた実践的な資格です。
・介護職員初任者研修の資格取得までの手順
合格率:非公表
1.実務経験の必要なし
2.各自治体が指定した養成機関が主催している介護講習・演習を計130時間受講する
3.筆記試験を受験
介護福祉士
・資格なしの日給
日給8,000円
・資格ありの日給
日給11,500円
単に食事や排せつ、入浴のお世話をするだけではありません。
利用者や家族に対して、自立支援に向けた介護技術など、
具体的な指導・助言を行うところも、この資格の特徴です。
・介護福祉士の資格取得までの手順
合格率:72.1%
1.実務経験3年以上、または特例高等学校において指定科目を修め卒業した後、9か月の実務経験
2.社会福祉進行・試験センターが実施する筆記・実技試験の受験
介護支援専門員(ケアマネージャー)
・資格なしの日給
日給8,000円
・資格ありの日給
日給12,000円
さまざまな介護サービスの中から、その利用者に合う介護サービスを選択し、
利用者や家族に提案して実行に導く、介護のコーディネーターと呼ばれる資格です。
・介護支援専門員の取得までの手順
合格率:21.5%
1.施設などでの相談援助業務に通算5年以上かつ900日以上、介護などの業務に従事
2. 介護支援専門員実務研修受講試験を受験
前述の通り、段階を踏まなければ取れない資格となります。
介護・ヘルパーの世界で、最終的に現場を仕切るポジションを目指すならば、資格と実務経験が必須になります。
・介護・ヘルパーの資格を取るメリット
合格率100%とも言われる介護職員初任者研修を取得するだけでも、
日払いのバイトであれば200~300円の時給アップが見込めます。
介護福祉士の資格であれば、訪問介護事業所では欠かせないサービス提供責任者になれます。
利用者40名に対し1名配置されていないと、介護報酬から10%減算されてしまうため、現場ではサービス提供責任者が必要とされています。
介護支援専門員は介護職における、トップの資格とも言われており、市区町村・サービス事業者との連絡調整を行う役割を担います。
・介護・ヘルパーの資格取得の体験談
ケアマネジャーを目指している介護福祉士やヘルパーは多いです。
多くの介護職員にとって、介護の肉体労働がきついので、
いつかは自分もケアマネジャーの資格を取って、介護業務を辞めたいという話をよく聞きます。
介護の資格は、ヘルパーや介護福祉士など比較的難易度が低く、取得しやすい資格であると思います。
資格を取ると段階的に立場が上になりますし、給与も上がります。
ただ、ケアマネジャーは介護業務の経験や知識、介護保険制度など、
試験の難易度も高めで、資格の取得のハードルが高いです。
しかし、より介護支援に専門的に取りかかれる仕事と考えたとき、資格取得の困難さは納得できます。
そして、その試験をクリアすることを目標として働く現場の介護職員は多いのです。
また、ケアマネジャーが考えたプランによって利用者の生活が改善していくことがあります。
ケアマネジャーが介護保険制度の窓口となって、利用者を支援していくことは、この仕事の魅力の一つです。
(38歳女性)
ドライバーの日払いバイト
直接的に車の運転に関わる資格から、他業種にも生かせる資格まで様々です。
運べる荷物の種類も変わってくるので、一見関係のないような資格でも大きなアドバンテージに!
・ドライバーの日払いバイトで取得できる資格
中型・大型自動車運転免許
・資格なしの日給
日給8,000円
・資格ありの日給
日給10,000円〜12,000円
中型自動車運転免許は通称4トン車を乗るためには必要不可欠な資格です。
この資格を取得すると車両総重量が11トン未満のトラックに乗ることかできます。
日本独自のガラパゴス規格届く大きさであるため、非常に重宝されています。
大型自動車運転免許は中型自動車運転できなかった積載量や車両総重量の縛りがなくなります。
そのため、この資格を持っている人を、運送会社はのどから手が出るほど欲しがります。
・中型・大型自動車運転免許の資格取得までの手順
合格率:85~90%
1.大型の運転歴が3年以上であること。
2.全国の自動車教習所で免許試験を受験。
けん引免許
・資格なしの日給
日給8,000円
・資格ありの日給
日給14,000円
世間一般にはキャンピングトレーラーや小型ボートをけん引することで有名かもしれませんが、
ドライバーとしては超大量輸送という部分で非常に重要かつ有名な資格です。
・けん引免許の免許取得までの手順
合格率:81.5%
1.普通・大型・大型特殊免許を所持している18歳以上。
2.全国の自動車教習所で免許試験を受験。
危険物取扱者
・資格なしの日給
日給8,000円
・資格ありの日給
日給11,500円〜15,000円
化学工場、ガソリンスタンド、ガソリンを輸送するタンクローリーの運転手などの石油関連をはじめ、
ビル管理、ホテル関連、印刷、薬品関係など多業種で求められる資格です。
・危険物取扱者の資格取得までの手順
合格率:甲種29.3% 乙種36% 丙種49.2%
1.大学で化学を専攻し、卒業するか15単位以上の単位を得たもの、または 乙種の免許を受け2年以上の実務経験を有するもの。
2.消防試験研究センターが実施する試験を受験。
スタートは運転スキルがあり、試験さえ合格すれば所得できる資格です。
その後実務経験を積めば資格の幅が広がります。
経験と知識を活かして、着実なスキルアップを目指しましょう。
・ドライバーの資格を取得するメリット
運転できる車種が増えれば、それだけ任される仕事も増え、配送業だけでなく建築現場など活躍の場が広がります。
人手不足の職種なので資格を取得すると、正社員への道も大きく開けます。
危険物取扱者は、ドライバーとしてだけではなく、危険物倉庫の責任者としての需要も。
製薬会社、病院、研究所関連の会社には必ず危険物倉庫が存在します。
責任者を置かなければ営業のできない職場なので、危険物取扱者は最低限必要な人材になります。
・ドライバー資格取得の体験談
アルバイトのドライバー時代に、「荷物を運ぶ際に必要だから」という理由で危険物取扱者の資格を取りました。
はじめに取得したのは乙4種。
丙種はできることが限られているので、取らなくてもいいと言われ、
逆に甲種に合格すれば 消防法に定められているすべての危険物を取り扱ったり保安の監督をしたりすることができます。
乙4種はガソリン・灯油・軽油など馴染みのある危険物を取り扱えるので、初めて試験を受ける方にオススメです。
これだけでも、仕事の幅と給与が随分変わってきます。
4種の合格率は40%程度ではありますが、試験に必要なのは暗記能力です。
現在では甲種を取得し、某企業の危険物倉庫を任されています。
大学や研究所へ薬品を小売する業界なので、ホルマリンや硫酸などの毒劇物は私の許可なしでは販売ができません。
華麗なる転身というわけではないのでしょうが、ドライバーから資格次第で全く別の職種に転職できるいい例だと思います。
(40歳男性)
工事スタッフの日払いバイト
現場の担い手として重宝される資格は様々。
比較的簡単に取れる資格から、
門戸が狭い反面、独立開業の道が開ける資格も!
・工場スタッフの日払いバイトで取得できる資格
二種電気工事士
・資格なしの日給
日給10,000円
・資格ありの日給
日給12,000円
一般家庭の住宅や商店、比較的規模が小さい工場、ビルなどの工事を担当できるため、ニーズが豊富な資格です。
・二種電気工事士の資格取得までの手順
合格率:74%
1.年齢・学歴・実務経験の有無など条件なし。
2.電気技術者試験センターが実施する試験を受験。
産業物処理施設技術管理者
・資格なしの日給
日給9,600円
・資格なしの日給
日給14,000円
一般廃棄物処理施設、産業廃棄物処理施設の管理者は、
廃棄物処理施設技術管理者の資格を持った者を配置することが義務づけられているため、
ごみ焼却施設、ごみ処理施設のほか、工事監理のコンサルタント会社の求人もあります。
・産業物処理施設技術管理者の資格取得までの手順
合格率:講座受講で資格取得
1.20歳以上なら誰でも受講可能。
2.日本環境衛生センターの講座を受講。
測量士
・資格なしの日給
日給9,000円
・資格ありの日給
日給11,000円
測量士の資格があれば建設会社や測量会社、不動産会社での勤務が有利になるほか、資格と実績を積むことで独立・開業も視野に入ります。
・測量士の資格取得までの手順
合格率:10.4%
1.文部科学大臣の認定した大学・短大・高等専門学校を卒業、または実務経験1~3年以上。
2.登録申請書提出、または日本測量協会の実施する試験を受験。
各資格とも非常に需要が高く、現場で活躍できます。
年齢制限なく、学生生活の一環で取得できる資格もあるので狙い目です!
・工事スタッフの資格を取得するメリット
いずれの資格も正社員としての求人が多く、測量士は開業も可能です。
産業物処理施設技術管理者は受講料が17万円程度、
計21日間の講習を受けなければなりませんが、試験はありません。
実務経験が必要なのは測量士のみ。
ただ、現場で実務経験を積むことで試験への知識が蓄積されることは間違いありません。
・工事スタッフの資格取得に関する体験談
道路工事の現場で働いています。
今年で3年目、工事前に必ず必要になる測量。
正直、未経験の私でもできるので、資格は必要ないと思っていました。
測量はレーザー光線を使って距離を測るので、レーザー光線を反射させるためのミラーというものを持つのが主な仕事内容でした。
ただ、いつまで経っても助手のような立場だったので、所持しているだけで測量作業主任といった、
ある程度リーダー的な役割を担えると聞いて資格を取りました。
国土地理院(国の機関)が管理しているデータを扱う際には、必ず測量士から申請をしなければならないという事もあり、
現場にとっては必須資格であったことも所得理由の1つです。
合格率が10%程度の難関な資格ではありますが、私は大学には行かなかったため、アルバイトをしながら取得しました。
実務的な部分はやはり経験が物を言う部分です。
経験が無い場合は想像力を働かせるしかありません。
実際の現場ではそう上手くは行きませんが、家庭での勉強でも上記で十分取得が出来る資格でした。
(22歳男性)
まとめ
特に取得条件を定めていない資格もありますが、実務経験を必要とする資格もあります。
日払いのバイトでも立派な「実務経験」として認められるので、
まずは日払いのバイトから始めて資格取得を目指すのも1つの方法ですね。
資格は一生モノ。
どれも、ないよりはあった方がいいというレベルではなく、今後に活きるモノばかりなので、あなたも資格取得を目指してみませんか?