スキマバイトはその名の通り、ちょっとしたスキマ時間を有効活用して働くバイトのことです。
従来のバイトとは異なり、時間に縛られることなく自分の都合で働けるため、最近では長期バイトよりもスキマバイトを好む人々が増えてきています。
スキマバイトをよく知らない人からしたら、「怪しそう……」と感じるかもしれませんが、実際には怪しいことはなく現代における働き方の一つです。
本記事では、スキマバイトの概要や注意点、おすすめのサービスなどを解説します。
目次
そもそもスキマバイトとは?
日常のちょっとしたスキマ時間を活用して働けるスキマバイトは、高い人気を誇るバイトです。
スキマバイトで働く人のことを「ギグワーカー」と呼び、主婦や主夫、学生、フリーターなど、さまざまな人が働いています。
ここでは、スキマバイトの特徴や時給、主な仕事内容などを紹介します。
スキマバイトの特徴
スキマバイトの大きな特徴として、「面接なし」「履歴書不要」「来社不要」といったことが挙げられます。
一般的なバイトの場合、履歴書を準備したり面接に行ったりする必要がありますが、そういったことが面倒と感じる人は少なくないのではないでしょうか。
履歴書を書く必要がなく面接にも行く必要がないとなれば、手間と時間を大きく削減することが可能です。
面倒に感じることを減らすことでスキマ時間を効率的に活用できるようになるため、自分の都合に合わせて働きやすいでしょう。
時給はどれくらい?
スキマバイトの時給は、1,000~1,500円が多いです。
平均すると1,300円程度であり、一般的なバイトと比べると時給が高くなっています。
ただし、1ヶ月で88,000円以上稼いでしまうと所得税が引かれるようになり、企業の条件を満たしてしまうと社会保険に加入しなければならなくなります。
所得税を引かれたくない場合や社会保険に加入したくない場合は、88,000円以上稼がないように気をつけましょう。
スキマバイトの仕事内容
スキマバイトでは販売やデータ入力、清掃など、さまざまな業種を扱っていますが、その中でも飲食店やコンビニ、軽作業などが多い傾向にあります。
飲食店や軽作業では人手不足に悩まされていることが多く、通年人手を求めていることは珍しくありません。
コンビニは時間帯によっては人手不足ということはありませんが、深夜帯は人手不足に陥りがちです。
そのため、スキマバイトでは人手不足を解消するべく、飲食店やコンビニなどの求人が多くなっているといえます。
短期バイトとの違い
スキマバイトと短期バイトの違いとしては、勤務期間が挙げられます。
勤務期間が3ヶ月以内のバイトのことを短期バイトと呼び、1日単位の仕事や週末だけの仕事、あらかじめ期間が限定されている仕事などがあります。
そのため、雇用期間に応じてスキマバイトと呼ばれることも少なくありません。
短期バイトも自分の都合に合わせて働きやすいですが、スキマバイトは短期バイトよりもさらに細分化して自分の都合に合わせて働きやすいといった特徴があります。
登録制バイトとの違い
登録制バイトは派遣会社と雇用契約を結び、その派遣会社が持っている1日単位の派遣の案件に対して働くことをいいます。
単発や短期の仕事が多く自分の希望するシフト通りに働きやすいですが、登録会に参加したり面接が必要になったりするケースがあります。
登録制バイトは決まった派遣会社の持つ仕事に応募して働くといった形であるため、スキマバイトと大きく異なるといえるでしょう。
スキマバイトのメリット
スキマバイトの主なメリットとしては、以下の5つが挙げられます。
- 空いた時間にすぐにバイトできる
- 未経験でも働きやすい仕事が揃っている
- いろんな仕事を経験できる
- すぐに給与を受け取れる
- 人間関係が楽
それぞれのメリットを具体的に紹介します。
空いた時間にすぐにバイトできる
スキマバイトは時間に縛られることがほとんどなく、自分の働きたい時間に働きたい分だけ仕事することが可能です。
一般的なバイトだとあらかじめ決めているシフトで勤務しなければならず、日々忙しく過ごしている人や急用が入りやすい人にとっては窮屈に感じてしまうかもしれません。
一方、スキマバイトであれば主婦や主夫の家事の合間や、ほかの仕事の空いている時間を活用して働くといった柔軟に時間を活用できます。
子育てなどにより予定の見通しが不安定な人や、急にできたスキマ時間を活用して収入を得たい人には、スキマバイトがおすすめといえるでしょう。
未経験でも働きやすい仕事が揃っている
スキマバイトには、未経験でも働きやすい仕事が揃っていることも大きなメリットです。
上述した通り、スキマバイトで募集されている職種は飲食店やコンビニといった初心者でも働きやすい仕事が多くあります。
そのため、「その業種では初めて働く」「初めてでちゃんとできるか不安」といった場合でも安心して働けるでしょう。
また、スキマバイトはリピーターとして何度でも同じ職場に行けるので、その道のプロフェッショナルを目指すこともできます。
いろんな仕事を経験できる
スキマバイトでは幅広い業種の仕事を扱っているため、いろんな仕事を経験することも可能です。
上記で触れた飲食店やコンビニなどの業種以外にも、コールセンターやフードデリバリーといった仕事も経験できます。
普段なら選ばないようなバイトでも、1回きりだと考えれば気軽にチャレンジできるのではないでしょうか。
さまざまな仕事を経験することで新鮮な気持ちで働けるだけでなく、思いもよらぬ可能性を発見できるかもしれません。
いろんな仕事を経験して自分の可能性を広げたいと考える人には、スキマバイトがおすすめです。
すぐに給与を受け取れる
働いたあとにすぐに給与を受け取れることも、スキマバイトのメリットの一つです。
一般的なバイトの場合は企業によってあらかじめ給料支給日が定められており、給料日を迎えなければ給与を受け取ることができません。
スキマバイトの場合は日払いや翌日払いが多く、それほど時間をかけずに給与を受け取ることが可能です。
そのため、すぐにお金がほしい場合や急な出費がある場合には、強い味方になってくれるでしょう。
人間関係が楽
人間関係に悩まされることが少なく、職場の人と比較的楽に関われることもスキマバイトのメリットといえるでしょう。
長期間働くとなると、人間関係で問題が起こって嫌な思いをしてしまうことは少なくありません。
人間関係は退職理由でも上位に挙げられるほどの問題であるため、長期間働く上では避けることが難しいといえます。
スキマバイトの場合、ほかの従業員とは勤務したその日しか会わないことが多く、人間関係に悩まされることは少ないでしょう。
万が一、苦手な人と会ってしまってもそれ以降会う可能性はほとんどないため、気軽に楽な気持ちで働きやすいといえます。
スキマバイトのデメリット
一方、スキマバイトの主なデメリットとしては、以下の4つが挙げられます。
- 人気の仕事はすぐに埋まる
- しっかりとした研修は受けられないことも
- 人間関係が希薄すぎる
- キャンセルや遅刻をするとペナルティがある
具体的にどのようなデメリットなのか、一つずつ見ていきましょう。
人気の仕事はすぐに埋まる
スキマバイトでは多種多様な業種を扱っていますが、人気の高い仕事はすぐに埋まってしまう傾向にあります。
スキマバイトは自分だけでなくさまざまな人が利用しているため、出遅れてしまうと気になる仕事で働けないかもしれません。
そのため、定期的にスキマバイトの求人をチェックし、掲載されたらすぐに応募できるようにしておくことが肝心です。
しっかりとした研修は受けられないことも
スキマバイトは面接などの手間を省ける反面、しっかりした研修が受けられないことも珍しくありません。
基本的に初めて働くという場合は研修が必要不可欠です。
しかし、スキマバイトの場合は単発だと1回しか働かない可能性があるため、丁寧な研修を受けられないことがあります。
また、1回しか働かない人に研修するのは無駄だと考え、ほとんど教えてもらえないこともあります。
スキマバイトで働く際は、研修がないかもしれないということを念頭に置いておくと良いでしょう。
人間関係が希薄すぎる
スキマバイトの場合、人間関係が希薄すぎてしまうことは少なくありません。
上記では人間関係が楽というメリットを挙げましたが、楽な代わりに人間関係がドライになりがちです。
1日だけしか来ないような人と仲良くなろうと考える人はそう多くはないため、希薄な人間関係になってしまいます。
人間関係に対して特に何も思わない人であれば問題ないかもしれませんが、人とのつながりを大切にしたい人の場合はスキマバイトは向かないかもしれません。
キャンセルや遅刻をするとペナルティがある
スキマバイトで働く際、キャンセルや遅刻をしてしまうとペナルティが課せられてしまいます。
スキマバイトアプリによってどのようにペナルティが課せられるかは異なりますが、主にポイント制などが挙げられます。
最悪の場合、アプリが利用できなくなってしまう可能性もあるため、キャンセルや遅刻をしないようにしましょう。
スキマバイトを始める際の注意点
スキマバイトを始める際、注意すべき点は主に3つです。
- 無断欠勤はしない
- 収入額によっては確定申告をする必要がある
- 労働時間や収入は上限が設定されている
それぞれの注意点を詳しく見ていきましょう。
無断欠勤はしない
無断欠勤はしないように注意してください。
スキマバイトに限ったことではありませんが、無断欠勤をしてしまうと相手に迷惑をかけてしまいます。
気軽に働けるスキマバイトだったとしても、応募した時点で自分が働くことはバイト先のシフトに組み込まれます。
バイト先も人手が足りなくて求人募集をかけているので、無断欠勤はせずに責任を持って働くようにしましょう。
収入額によっては確定申告をする必要がある
スキマバイトのような単発バイトでも、収入によっては確定申告が必要になる場合があります。
確定申告とは、1年間の所得の合計金額とそれに対する所得税額を計算して源泉徴収された税金などを清算する手続きをいいます。
確定申告が必要となる主なケースは、年収103万円を超えていて会社で源泉徴収されていない人です。
また、本業とは別で副業としてスキマバイトを行った際、年間20万円以上稼いでいる場合も確定申告を自分で行う必要があります。
その場合は、本業の企業に副業していることが知られてしまうため、副業禁止の企業で働いている人は注意が必要です。
労働時間や収入は上限が設定されている
スキマバイトに限らずバイトの場合は、労働時間や収入に上限が設定されています。
雇用契約がバイトの場合、1日の労働時間が8時間以内で1週間では40時間以内、月100時間未満と法律で定められています。
収入に関しても月に88,000円以下、年間で103万円以下に抑えなければなりません。
月88,000円以上で年間103万円以上稼いでしまうと所得税が引かれるようになり、年間で106万円以上になると扶養から外れる可能性や社会保険に加入する義務が発生します。
学生や主婦・主夫などの場合は家族の扶養となっていることが多いため、稼ぎすぎないように注意してください。
上記のようなことから、スキマバイトでは制限をかけているところが多くあります。
信頼できるサービスでスキマバイトを始めよう!
スキマバイトで働きたいと考えても、現代にはさまざまなスキマバイトアプリや派遣会社が存在しています。
そのため、「どれが良いのか分からない」「信用できるサービスを利用したい」という人は多いのではないでしょうか。
ここでは、信頼できるスキマバイトアプリや派遣会社を3つ紹介するので、スキマバイトで働く際は利用を検討してみてください。
テイケイワークス東京
引用:テイケイワークス東京
テイケイワークス東京は関東圏を中心に、物流に関する仕事を多く扱っている派遣会社です。
未経験でも簡単にできる仕事を多数紹介しており、初めて働く場合でも安心して利用できます。
派遣会社ではあるものの、短期バイトやスキマバイトも取り扱っているので、スキマ時間を有効活用して働けるでしょう。
テイケイワークス東京については以下の記事でも詳しくご紹介しています。登録方法や利用者の口コミや評判を知りたい方はぜひご覧ください。
【テイケイワークス東京の登録会場と登録方法を紹介。事前準備についても解説】
【テイケイワークス東京で日払いバイトを体験!評判・口コミと実体験をご紹介】
タイミー
引用:タイミー
タイミーは、テレビCMなどで有名で知名度が高いスキマバイトアプリです。
累計求人案件数やダウンロード数がNo.1を誇っており、企業やワーカーともに多くの人に利用されています。
タイミーは好きな職種を選択して、好きな時間に働くことが可能です。
登録会や面接も必要なく、条件さえ満たしていればすぐにでも働けるため、時間を効率的に使えるでしょう。
タイミーについてはこちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください。
【スキマバイトアプリ「タイミー」の評判|やめとけと言われる原因は?】
LINEスキマニ
引用:LINEスキマニ
LINEスキマニは、大手企業であるLINEヤフー株式会社が提供するスキマバイトアプリです。
「数時間だけ」「明日すぐに働きたい」といったニーズにも対応しており、自身の条件に合った求人を探しやすくなっています。
選考なしで求人案件と即マッチングできて最短15分で応募が完了しますが、2回目以降は5分で済ますことも可能といった特徴があります。
LINEスキマニについては以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
【「LINEスキマニ」はどんな仕事ができる?使い方や口コミを紹介】
スキマバイトに関するQ&A
ここまで、スキマバイトのメリットやデメリット、注意点などを解説してきました。
上記の情報を踏まえても、気になる点や心配な点がある人は少なくないでしょう。
最後に、スキマバイトに関する質問を3つ紹介します。
スキマバイトアプリは無料で利用できる?
スキマバイトは時間を有効活用できるだけでなく数時間だけ働くこともできるため、無料で利用できるのかと心配する人はいるでしょう。
スキマバイトアプリは基本的に無料で利用することが可能です。
上述したテイケイワークス東京やタイミー、LINEスキマニも無料で活用できるため、安心して利用してください。
スキマバイトはどんな人におすすめ?
スキマバイトは、仕事を探している人であれば全員におすすめできるサービスです。
その中でも、学生や主婦・主夫に利用されることが多い傾向にあります。
学生や主婦・主夫の場合は予定の見通しが悪く、急に予定が入ってしまったということはよくあるでしょう。
スキマバイトであれば、その日に応募してすぐに働くことや急にできたスキマ時間で働くことができるため、学生や主婦・主夫の利用が多くなっているといえます。
そのほかにも、予定が立てづらい人や月1のシフト制だと働きづらい人などもスキマバイトの利用がおすすめです。
スキマバイトは在宅でもできる?
スキマバイトの場合でも在宅で働くことが可能です。
在宅の場合はPCを使用した仕事が多い傾向にあるため、基本的な操作はできたほうが良いかもしれません。
在宅のバイトは年々増えてきているため、「人と関わらずに仕事したい」「自宅から出ずにバイトしたい」といった人には嬉しいでしょう。
まとめ
スキマバイトは空いた時間を有効活用して働くことができ、未経験でも活躍できる求人が多いので自分の希望に合わせて働くことが可能です。
時給も一般的なバイトと比べて高く設定されているため、より多く稼ぎたいという人におすすめでしょう。
一方で、ルールや気をつけるべきポイントが存在するため、あらかじめ理解しておく必要があります。
ぜひ本記事を参考に、失敗のない理想的なスキマバイトを実現してみてはいかがでしょうか。