大学生って意外と時間がないですよね。
授業やサークル活動、就職活動などの合間をぬって、アルバイトをしている人も多いでしょう。
しかし、通常のアルバイトを行っていると
- ・シフトを休みづらい、融通が効かない
- ・思ったよりも稼げない
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そんな方に、ぜひおすすめしたいのが「派遣バイト」です。
今回は、大学生にとって派遣バイトはどのようなメリットがあるのかや、派遣会社の選び方、おすすめの派遣会社などを合わせてご紹介いたします。
目次
大学生には派遣バイトがおすすめ!
大学生は春休みや夏休みなど、長期の休みが多く、履修の組み方によっては空いている時間も増えるため、「春休みだけ」「夏休みだけ」「土曜日の午後だけ」など、柔軟な働き方ができる派遣バイトがおすすめです。
また、日雇い派遣は労働者の雇用を安定させるために、2012年の改正で原則禁止となっています。ですが、雇用保険の適用を受けない「昼間学生」であれば例外として1日のみの日雇い派遣を行っても良いこととなっているため、大学生にとっても派遣バイトはおすすめできる働き方です。
そもそも派遣バイトとは?
そもそも、派遣バイトとは、短期・単発での派遣先でバイトをすることです。
勤務日数が30日以下である派遣の条件を「派遣バイト」「日雇い派遣」などと呼ぶことが多くなっています。
一般的に企業でアルバイトとして働くバイトと派遣バイトは以下のような違いがあります。
以下で詳しく解説いたします。
アルバイトと雇用主が異なる
派遣とアルバイトが大きく違うのは、雇用主が異なることです。派遣バイトとして働く場合、実際に作業をしたり勤務をするのは派遣先の企業になりますが、雇用契約を結んでいるのは登録した派遣会社となります。
アルバイトの場合は雇用先で直接雇用されるため、職場は固定されてしまいますが、派遣バイトの場合はさまざまな職場で働くことができます。
福利厚生は?
福利厚生は、派遣会社のものが適用されるため、派遣会社によって異なります。
数年単位で働く派遣社員の場合は福利厚生の確認は必須ですが、数日のみだったりすることが多い派遣バイトは、社会保険や有給、健康診断といった福利厚生は受けられないことが多いでしょう。
勤務時間やシフトは?
登録制の派遣バイトは、自分が働きたい日時で働くことができます。
「夏休みの間だけ」「講義の合間だけ」など、自由に勤務時間やシフトを決定することが可能です。
派遣バイトの場合、バイトと違い派遣先の企業は派遣会社と厳密に勤務時間や給与などを決定しているため、突発的な残業はほぼありません。
シフトが自由であること、定時で帰れることは、派遣バイトのメリットです。
大学生が派遣バイトをやるメリット
上記では、一般的なアルバイトと派遣バイトの違いについてご紹介いたしました。
忙しい大学生には、アルバイトを決めるよりも、派遣バイトの方が良いと感じる方も多いはずです。
ここでは、大学生が派遣バイトをする主なメリットについてご紹介いたします。
メリット①|すぐにでも稼げる
派遣バイトは、日払い制度や週払いでの給与支払いがありますので、すぐに稼ぐことができるのがメリットです。
通常のアルバイトの場合は1ヶ月分のシフトを提出し、勤務を初めても、最初の月は給料が支払われず、お金が実際に入るのは次の月の給料日となります。そのため、「今すぐにお金が欲しい」という場合には不向きです。
派遣バイトであれば、「明日休校になった」「今週の土日でお金が欲しいから平日働きたい」というように、自由に働くことができますので、大学生にはメリットも大きいでしょう。
また、派遣バイトは時給が高いことが多く、アルバイトに比べてお金を稼ぎやすいこともメリットとしてあげられます。
短期間でお金を稼ぐことができるため、「サークルの飲み会がある」「卒業旅行のためのお金を貯めたい」「免許取得のためのお金を貯めたい」など、突発でお金が必要になりやすい大学生に派遣バイトは人気です。
メリット②|面倒な人間関係なし
アルバイトをするにあたって重要なのが、「人間関係」です。
アルバイトをし始めても、なかなかバイト先になじめなかった場合、短期間しか働いていないのに辞めると言いづらいということもあります。
派遣バイトであれば、単発の仕事が多いため、長期で人間関係を構築することは基本的にありません。なじめないと感じた場合でも、その日だけの勤務になりますので、次回からその勤務先を選ばなければ良いのです。
また、派遣会社は派遣先の雰囲気などを知っているため、事前にどのような職場なのかを確認することができます。アルバイトのように、「入ってみなければ分からない……」ということがないため、ミスマッチもしづらいです。
友達と一緒に登録をし、同じ勤務先に配属になれば仲の良い友達と働くことも可能です。
メリット③|好きな時間に働くことができる
派遣会社で働く場合は、シフトを自己申告制にしている会社が多く、自分で働く時間を決めることができます。
だから、通常のアルバイトのように、「授業とシフトの折り合いがつかないから働けない」「この時間に働くとハードスケジュールになる」などの悩みが解消されます。
派遣会社によってシフトの申告方法は異なりますが、今ではネットで完結することが多く、働きたい日・時間を報告するだけ。
ごく稀に「この日働いてくれませんか?」と派遣会社から電話がかかってきますが、それを受けるのも、断るのも自由です。
逆に「この日なら働けます」といった突然のシフト報告でも仕事を入れてくれる派遣会社は多いです。
メリット④|つなぎになる
大学生の大きな悩みとして、「就職」があげられると思います。
なかなか就職が決まらない!大学での授業もない、就職活動に専念するためにアルバイトを辞めた…そんな状態の時に派遣バイトは非常に便利です。
「収入がない期間にとりあえずバイト」というのは通常のアルバイトでは、教育してもすぐに辞めてしまうのなら採用は見送る……ということも起こりやすく、希望の日時にシフトが入れられない、突発で面接が入ったため休みたいけど迷惑がかかってしまう……ということも多いです。
無理なく就活を続けるためにも一定の収入は必要ですよね。スケジュールも自分で決められることを考えれば、「つなぎ」にぴったりの働き方と言えます。
大学生が派遣バイトをするデメリット
デメリット①|仕事内容が単純
派遣バイトは、単純作業が多いため、仕事内容を覚えるのに1時間もかからない現場がほとんどです。
一見、未経験者でも初心者でも関係なく働ける好条件に思いがちですが、単純作業だけだと非常に時間が長く感じます。
具体的な内容としては、ひたすらダンボールにシールを貼り付けたり、倉庫にある荷物を作業場まで運んだりと、一度指示を受ければ問題のない作業ばかり。
長期間続けていると「つまらない」と感じてしまうかもしれません。
デメリット②|広告と仕事内容が違う
派遣会社を利用した人の中で、不満の声が挙がるのが、広告と仕事内容が違うことです。これ。
派遣バイトを行った人の中には、「服装自由と聞いていたのにがっつり制服があった」軽いものから、「短時間で働けると書いてあったのに8時間労働だった」「軽作業と聞いてたけど体力仕事が多かった」などの口コミを書き込んでいる人がいます。
こういった不満の声が上がる原因は、派遣会社がデータを更新していないことにあります。
昔のデータを使い回し、新しい情報に書き換えていないとギャップが生まれます。
間違った情報に振り回されないようにするには、派遣会社のホームページをチェックするしかありません。
更新がマメな派遣会社であれば、募集の文句と実際に働いた時のギャップが少ないので、確認するようにしてください。
デメリット③|スキルアップは見込めない
前述のように派遣バイトは単純作業の繰り返しになるので、特別なスキルが身につくわけではありません。
就職前に社会人としてのスキルなどを身に着けたいという方は、長期のアルバイトを経験しておくことをおすすめします。
大学生が派遣バイトをする場合の注意点
会社選びは慎重に
派遣会社は数多く有りますが、求人数や仕事の種類、働くときの条件、面談スタイル、フォロー体制などは派遣会社によってさまざまです。
あまり確認せずに派遣会社を選んでしまうと、登録してみたはいいものの、自分の希望する日時は人がいっぱいでなかなか仕事ができない、交通費が支給されないなど、不満が出てくることも多くなってしまいます。
働くこと以外のポイントについてもしっかりと確認し、派遣会社選びをすることが大切です。
どんな仕事があるのかを見る
派遣会社にはそれぞれ特徴があって、取り扱っている職種もさまざまです。
ホームページだけでもどんな仕事を取り扱っているのかを知ることができます。
コールセンターに特化した会社や、軽作業だけの案件を紹介している会社、または女性が働く環境をバックアップしている会社もあります。
自分がどんな仕事をしたいのか、どんな環境で働きたいのか、希望と照らし合わせて派遣会社を見ていきましょう。
スタッフフォロー
「担当者の当たり外れがひどかった」という意見は派遣会社を利用した人から、もっとも多く聞かれる意見です。
担当者の態度が悪かったり、仕事を紹介してくれない、連絡が遅いなどが主な不満の内容です。
こういったトラブルを回避するためには、ネットの口コミを参考にするのが一番良いでしょう。
スタッフフォローが充実している会社では、仕事の紹介を迅速に行ってくれることはもちろん、現場でのトラブルを解決してくれたり、積極的に派遣先に売り込みを行ってくれます。
また、不安や悩み相談、キャリアアップのためのアドバイスをもらえたりするので、スタッフフォローを派遣会社選びの決め手にする人も多いようです。
大学生の登録がおすすめの派遣会社
アデコ
営業コーディネーターが高評価の派遣会社です。
個人個人に合わせた仕事を紹介してくれ、スキルや年齢を考慮してぴったりの仕事を見つけてくれます。
ネットから登録が行うことができ、遅くても2週間程度で仕事を見つけてくれます。
派遣先の見学もできるので、事前に職場がどのような雰囲気かを知る雰囲気を知ることが可能。
法改正にも敏感に対応しており、無期雇用派遣を打ち出したり、エクセル・ワードのスキルを図る専用ソフトでレベル付けを行ってくれます。
業務開始後も定期的な面談があり、現場の悩みなどを受け取って企業に掛け合ってくれます。
テイケイワークス東京
軽作業に特化した派遣会社です。
年中仕事が途切れることがなく、初心者・未経験者でもすぐに働くことができるのが強み。
初勤務手当、班長など現場での責任が上がるごとに昇給制度をもうけていたり、友達を紹介すると友達手当をもらえるなど、登録するだけで支給される手当あり。
給料は全職種で日払い制度が実施されており、働いたその日に給料がもらえるのもうれしいポイントです。
パソナ
他社よりも時給が高く、福利厚生が手厚いと評判です。
派遣先との連携もうまく取れているようで、その証拠として残業代を細かく計算してくれます。
派遣バイトには基本的に残業はありませんが、繁忙期などには残業がある場合も。
パソナではたとえ15分単位でもきっちり残業代を支払ってくれるようです。
面談にも時間をかけて丁寧に行っている印象で、電話での打ち合わせであってもきっちり時間を割いてくれます。
フルキャスト
倉庫・工場での仕事がメインとなるので、大学生には始めやすい派遣バイトを紹介しています。
登録もネットで行えるため非常に便利。拠点が全国に110件以上あるため、関東圏だけではなく日本ならどこでも働ける広範囲での仕事紹介を行っています。
求人情報を毎日メールで送ってくれたり、軽作業であっても肉体労働が大半を占めるわけではないので、女性にも働きやすいでしょう。
一方で、仕事に応募しても担当者から一向に連絡がなかったり、決まった仕事が前日にキャンセルになるなど、時間の無駄だった!と不満の口コミも見られます。
派遣バイトの数に対して、社員数が圧倒的に足りないために起こっているトラブルではないかと予想されます。
リクルートスタッフィング
仕事の案件数の多さ、給与水準がともに高いと評判の派遣会社です。
登録するためには支店に行かなければいきませんが、簡単な質疑応答で終了します。
登録から働くまでの期間が短く、仕事にエントリーするとスタッフが電話で求人の詳細を伝えてくれ、職場の雰囲気や福利厚生などこと細かく教えてくれます。
「社会人として事前の準備をする」という意味でもフォローがしっかりしており、面接で好印象を持たれる方法や、待遇の高い仕事に就くために必要な資格などをすすめてくれるのがポイント。
このような研修を受けると、紹介してくれる仕事の質も上がってくるので、キャリアアップが難しいと言われる派遣バイトですが、リクルートスタッフィングをうまく利用することで理想のキャリアを築けるかもしれません。
まとめ
今回は、大学生におすすめの派遣バイトについてご紹介いたしました。
派遣バイトは、最短1日から短期間で働くことができ、自分の空き時間を利用して働くことができます。
学生は日雇い派遣原則禁止の例外にあたるため、求人が豊富です。また、時給も高いことが多く、仕事探しや面接に時間をかけなくても済むのも大きなメリットです。
授業やサークル、就活など、忙しい大学生にはピッタリの働き方ですので、派遣バイトを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。