軽作業ワークの中でも人気の高い検品バイトは、さまざまな商品に不具合がないのかを調べ、出荷に備える業務です。少し難しく感じるかもしれませんが、マニュアル通りにこなせば未経験者でも働けます。
今回は、そんな検品バイトで働きたいという方のために、検品バイトの志望動機の書き方について紹介します。良い例と悪い例も合わせて解説していくので、参考にしてみてください。
目次
そもそも検品バイトとは
検品バイトは簡単にいうと、商品に不良品や欠陥品が含まれていないかをチェックする仕事です。チェックの仕方は取り扱う商品などによって異なりますが、簡単に目視でチェックするものから重さを測ったり動作を確認したりするものまで、幅広い方法があります。
また、業種によっても検品の仕事内容は多少異なるので、求人を探す際は気を付けましょう。製造系の検品の場合は、主に不良品が紛れていないか、異物が混入していないか、正常に動作をするかなどをチェックします。一方で物流系は、入荷・出荷した商品の数や内容が合っているか、梱包に問題はないかなどを確認するのが主な仕事です。
検品する商品の種類によって仕事内容も変わる
検品バイトは業種によって仕事内容が異なると解説しましたが、取り扱っている商品によっても仕事内容や気を付けるべきポイントが変化します。食品系の場合は、特に「異物が混入していないか」をしっかりとチェックしなければいけません。日用品は「不良品がないか」を主に確認します。機械製品の検品でもっとも重要視されるのは「正常な動作をするか」です。検品は仕事内容自体は簡単ですが、少しのミスが大きな問題になる場合もあるので注意しましょう。
検品バイトで求められるスキル
では、そんな検品バイトではどのようなスキルが必要とされるのでしょうか。ここでは、検品バイトで求められるスキルを4つ紹介していきます。
体力
検品バイトにまず必要なのが、体力です。「検品はチェックするだけの仕事だから力仕事もないし体力がなくてもできそう」と思っている方もいるかもしれませんが、基本的に検品バイトは立ち仕事なので、特に長時間働く場合に体力が必要とされます。業種や職場によっても異なるため、体力に自信のない方や長時間勤務をしたいという方は、職場環境をしっかりと確認しておく必要があるでしょう。
また、体力に自信のある方は、志望動機や面接で「運動部に所属していた」「普段からランニングをしている」などのアピールをするのも良いです。
スピード感
検品バイトは大量の商品をチェックしなければいけないため、作業のスピード感が求められます。職場によってはノルマが定められている場合もあり、素早く作業ができることが重要視されるのです。今までのバイト経験や趣味などから手際の良さが分かるようなエピソードを伝えると、採用されやすいでしょう。
作業の正確さ
検品バイトの作業にはスピード感が求められますが、それと同時に作業の正確さも重要です。例えば、食品工場で異物混入がないかのチェックをする仕事だった場合、もし見逃してそのまま顧客の元に届いてしまうと、クレームや会社ブランドのイメージ低下などにつながる可能性があります。几帳面な性格であるなど、作業の正確さにまつわるエピソードがあれば、アピールポイントになるでしょう。
集中力
常に同じ作業をする必要のある検品バイトは、高い集中力が求められます。そのため、同じ作業をするのに飽きてしまう方などは、検品バイトにはあまり向いていないでしょう。反対に、長時間の作業でもコツコツと集中してできる方は検品バイトにおすすめです。これまでのアルバイト経験などで、集中して一つの作業を続けられることに説得力を持たせられるようなエピソードがある方は、アピールしてみてください。
検品バイトの志望動機の書き方とは?
志望動機では、「立ちっぱなし」、「コツコツ細かい作業を行う」などの検品作業に対して、自分の経験や特技をどう生かせるのか書くことが重要です。これに加えて、「なぜ仕事に応募したのか」「仕事に対する意欲」「アピールポイント」を盛り込む必要があります。
検品作業で大切なのは細かい商品の不具合に気が付くことなので、こういった内容に合わせたアピールポイントを訴求できると良いでしょう。「細かい作業が好き、ささいなことにもよく気がつく」というのは、雇う企業側にとって大きなアピールポイントになります。
また、先ほども解説した通り、検品作業は同じ作業を繰り返す仕事なので、「集中力」と「忍耐力」が必須です。学生の頃の部活動や趣味でも、「1つのことをやり続けられる力がある」とアピールできれば採用に近付くでしょう。
志望動機で書いてはいけないこと
「検品バイトは黙々と1人で作業ができる」「接客がなくコミュニケーションを必要としない仕事」と耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。「接客が苦手だから検品バイトをしたい」「連携作業が苦手だから仕事に応募した」と志望動機に書くのは構いませんが、言葉の使い方に十分な注意が必要です。
「接客が苦手だから応募した」だけでは良い印象にはなりませんが、「接客業は苦手ですが、検品作業であれば仕事に没頭でき、自分に向いていると考え応募しました」というと随分と印象が変わるでしょう。
「連携作業が苦手だから応募した」は、「検品作業であれば自分のペースで働けて、集中して業務に取り組むことができると考えました」といえば、マイナスな印象にはなりません。思った言葉をそのまま文章に出すのではなく、ポジティブな言い回しに変えることで相手の捉え方が変化します。志望動機に消極的な姿勢は禁物なので、ポジティブな内容にできるように伝え方に注意しましょう。
検品バイトの志望動機の例
ここからは、検品バイトの志望動機の例を紹介していきます。良い例と悪い例の両方を挙げるので、志望動機を考える際の参考にしてみてください。
検品バイトの志望動機の良い例
5年間、専業主婦として家庭に入っていましたが、子育ても落ち着いた時期なので働き始めることを決めました。
毎日決まった時間に家事を行い、欠かさず家計簿をつけていたので細かい点にはすぐに気がつく自信があります。
また、御社が取り扱っているアパレル商品は、昔アルバイトで働いていた店舗の取り扱っているブランドで、商品の扱い方は熟知しています。
経験を生かせることに加え、募集要項にあった週3日勤務は私の希望と合致しており、家事と両立して働けると考えています。
こちらは主婦の志望動機ですが、生かせる経験をきちんと書いており十分にアピールできています。
募集要項との合致も働く意欲を感じさせて、好印象が得られるでしょう。
検品バイトの志望動機の悪い例
友人に紹介されて応募しました。人と話す機会がないのが一番の魅力で、あまりコミュニケーション能力に自信がないため、自分に向いていると思います。
ただ、体力には自信がなく慣れるまでは週2日程度で働くことを希望します。
以前も倉庫の軽作業スタッフとして働いていましたので、その経験は生かせると思います。
仕事に慣れれば徐々に働くペースを上げていきます。よろしくお願いします。
友人に紹介されてきた、コミュニケーション能力がないから自分に向いているなど、ネガティブな言葉を並べており、あまり好印象を与えられる志望動機ではありません。
「慣れるまで週2日で働きたい」というのも、体力に不安を感じさせるため、非常にアピールが物足りない志望動機となってしまっています。
検品バイト志望動機は書いた後に必ずチェックする
志望動機が完成したら、自分の書いた志望動機が相手に対するアピールになっているかチェックしましょう。どのようにチェックしたら良いのか分からないという方は、下記のポイントを確認してみてください。
①意欲を伝える
仕事に対する意欲を伝えるのは、どんな会社でも志望動機に必要です。
例えば、検品バイトは短期間の募集も多いため、「学校が休みの間は週5日の勤務を希望しています」などといった志望動機は良い印象を与えられるでしょう。どのくらい働けるのか、働く意欲があるのかをアピールできているかをチェックするようにしてください。
②なぜ応募したのかを伝える
アルバイトであれば、「自宅に近かったから」「時給が良いから」という理由でも構いませんが、理由がそれだけでは好印象にはなりません。会社のどのようなところに共感したのか、自分のどんなところが検品バイトに適しているのかなど、その会社でなければいけない理由やアピールポイントもしっかりと伝えるようにしてください。
③体力自慢は意外に有利
検品バイトは体力も必要なので、会社にとっては「体力がある」というのは有難い人材なのです。運動部経験や体力仕事の経験がない場合は、風邪をひかない、体が丈夫程度のことでも構わないので、体力自慢をアピールしていて損はありません。
まとめ
検品バイトは商品に不良品や欠陥品が含まれていないかをチェックする仕事です。単純作業ではあるものの、ミスが許されない大切な業務になります。検品バイトの志望動機を書く際には、体力、スピード感、作業の正確さ、集中力などをアピールできると良いです。
また、志望動機では、働く意欲やなぜ応募したのかを伝えることも重要といえます。志望動機が書き終わったらしっかりとそういった点が伝えられているかをチェックするようにしましょう。