派遣バイトを始める際には、ほとんどの場合、まずは派遣会社の登録会に参加する必要があります。
しかし、「そもそも登録会って何をするの?」「面接の流れはどのようになるのか?」「派遣バイトの面接で、対策すべきことは何?」「服装や身だしなみはどうすればいいの?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、派遣バイト登録会の概要や、登録会で聞かれる質問、体験談などをご紹介します。
この記事を参考に、登録会当日に自信を持って望めるよう当日に向けて準備を進めておきましょう。
派遣バイトで働く前の準備についてもっと知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
目次
そもそも派遣バイト・登録制バイトとは?
そもそも、派遣バイト・登録制バイトとはどのような働き方なのでしょうか。
派遣バイト・登録制バイトとは、派遣会社に登録して、1日単位から数週間などの短期間で働くバイトのことを指します。
派遣会社から紹介されるバイトの中から、自分の希望の職種や時間帯から自由に選ぶことができるので、スキマ時間を活用したい学生や主婦などにも人気の高い働き方です。
派遣バイトは面接なしで始められる
ほとんどの場合、派遣バイト・登録制バイトを始める際には、派遣会社の登録会に参加する必要があります。
派遣会社で面接があるの?何を聞かれるの?と心配に思う方もいるかもしれませんが、実は、派遣バイトは面接なしで始めることができるのです。
しかし、派遣会社の登録会では、担当者との面談があります。面談では、自分の希望や今まで経験した職種などを伝えましょう。一般的な面接ではないので、緊張する必要はありません。
自分にマッチしたバイトを紹介してもらうために、自分のスキルや希望を正直に伝えましょう。
登録会の全体の流れ
派遣バイト・登録制バイトでは、まず派遣会社に登録しアルバイトを紹介してもらうことになります。
派遣会社に登録するための打ち合わせ兼説明会のようなものを「派遣登録会」や単に「登録会」と呼びますが、ここではその登録会の全体的な流れについて説明していきましょう。
求人に応募する・登録会に申し込む
求人情報誌や求人サイトを通じて派遣バイトに応募すると、登録会の日時場所が指定されることがあります。また、自分で希望の時間を設定することもできるので、参加しやすい最寄りの支店を選んで登録会の予約を取りましょう。
登録会をオンラインで行う派遣会社もありますが、対面にせよオンラインにせよ、指定の日時は間違えないように注意してください。
一般的に、登録会は1〜2時間程度です。
登録会終了後すぐにその場で仕事を紹介してもらえる場合もありますよ。
仕事内容や派遣の仕組みの説明を受ける
登録会では、主に以下のような内容を動画や書類で説明されます。
- 派遣バイトでよくある仕事の内容
- どのようなタイミングで派遣会社に連絡するのか
- 報酬はいつどのような形で支払われるのか
- 派遣先でトラブルがあった場合の対処
仕事をする上で重要なことなので、しっかりと説明を聞きましょう。
担当者と面談する
派遣会社の担当者との面談が行われる場合は、説明を受けて感じた疑問や自身の詳しい希望などを伝えます。主に以下のようなことを伝えることになるでしょう。
- 名前・住所・連絡先などのプロフィール
- バイト代振込先の口座情報
- シフトや働きたい曜日の希望
- 働きたい場所・地域
自分に合った働き方ができるのが派遣バイトの魅力です。これだけは譲れないという希望がある場合は、しっかりと伝えましょう。あまりに細かい希望条件を言うと紹介される案件が少なくなってしまうこともあるので、どうしてもやりたくないこと、できないことを伝えるくらいがおすすめです。
スキルチェックがある場合も
派遣会社に登録する際には、簡単なスキルチェックが行われる場合もあります。
スキルチェックとは、登録者のスキルを確認するために派遣会社が行うテストのことです。内容は派遣会社によって異なりますが、計算問題や漢字の読み書き、一般常識・ビジネスマナーに関するテストなど、比較的簡単なものが多いようです。
スキルチェックを受けることで、派遣会社はあなたの能力を把握し、あなたにマッチした仕事を紹介することができます。
バイトの紹介を受ける
一般的には、登録会のあと数日経ってバイトの紹介の連絡が来ることが多いですが、仕事が多い時期には希望のバイトを登録会の当日に紹介してもらえることもあります。
紹介の連絡を受けても自分の希望に合わない場合は、その仕事を断ることもできるので安心してください。
ただし、当然ですが一度受けた仕事をドタキャンすることなどは避けましょう。
派遣バイト・登録制バイトの場合は、派遣先の企業との面接はないことがほとんどです。派遣先で面接があるのか気になる方は、応募する前に派遣会社の担当者に確認しておきましょう。
派遣バイトの登録会に行く際の服装の指定はある?
派遣会社の登録会には、どのような服装で行くべきなのでしょうか。一般的な面接では、スーツを着て行くことも多いと思います。
派遣バイトの登録会に行く際の服装について、初めての方にもわかりやすく解説していきましょう。
スーツでなくても大丈夫だが身だしなみには注意
結論ですが、派遣会社の登録会にはスーツを着ていく必要はありません。
スーツを着るのがダメなわけではありませんが、周りから浮いてしまうこともあるので無難な格好で大丈夫です。
しかしどんな服装でも良いというわけではありません。
派手な髪色やアクセサリー類をして行って注意されたという体験談もあるので、注意してください。また、清潔感のある服装であることも大切です。汚れていない、シンプルで落ち着いた格好を心がけると良いでしょう。
どんな格好が良いかイメージできない方は、通販サイトで「オフィスカジュアル」と検索して気に入ったものを購入するのもおすすめです。
派遣バイトの登録会の持ち物は?
派遣会社によって指定がある場合もありますが、ここでは一般的な登録会に持っていくべき物についてご説明したいと思います。
本人確認書類
ご自身の名前・住所・生年月日の確認ができる身分証を持参しましょう。
これら顔写真のついた身分証を用意できる方は、上記のものが1つあれば十分です。
住民票の写しや保険証など、顔写真のついていないものしか持っていない方は、他に必要な書類があるかどうかを派遣会社に電話やメールで確認して持参するようにしてください。
振込先情報・印鑑・証明写真
最近は給料手渡しの派遣会社は少ないので、バイト代を振り込んでもらうための振込先情報は必須です。
銀行通帳やキャッシュカードなど、振込先情報を確認できるものを持参しましょう。
印鑑や証明写真を求められる場合もあるので、とりあえず持って行っておくと安心です。
スマートフォンや手帳
シフトや勤務可能日などを登録会で確認することもあるので、自身のスケジュールを管理しているスマートフォンやスケジュール帳を持参しておくと安心です。
派遣会社によっては専用アプリでシフトの管理を行っている場合があり、その場でアプリのインストールを求められる場合もあります。
そのため、スマートフォンがあればより確実ですが、持っていない場合はスケジュール帳とペンを持参してください。
また、スマートフォンの電池残量にも余裕を持っていきましょう。
マイナンバー
派遣会社には、法令により派遣スタッフからマイナンバーを取得する義務があります。
したがって。登録会に参加する前に自身のマイナンバーが確認できる書類を準備しておかなければなりません。
上記の書類により、マイナンバーは確認できます。
無い場合は、自身が住んでいる市区町村にて確認しておきましょう。
筆記用具など
最近はスマートフォンや携帯電話でメモをとる方が多いとは思いますが、メモ帳やボールペンといった筆記用具も持って行った方がより確実です。
履歴書はケースバイケース
履歴書の提出を求める派遣会社もあるため、登録会に行く前に履歴書提出の有無を確認し、必要な場合は用意しておきましょう。
履歴書のテンプレートは様々なものがインターネットでダウンロードできますし、書店や文房具店で購入することもできます。
求人情報誌にも付いているので、好きなものを利用しましょう。
派遣バイトの登録会は落ちることもある?
派遣会社の登録会では担当者との面談がありますが、面談を受けて落とされることはあるの?と不安に思う方もいるかもしれません。
結論から言うと、登録会で落とされることはほぼないので安心してください。
しかし、服装や身だしなみが極端にだらしない・TPOにそぐわなかったり、態度が極端に悪いという場合は、派遣先で仕事をすることが困難と判断されて落とされることもあります。落とされるはずはないからといって、不真面目な態度で登録会に行くのはやめましょう。
登録会が不安な方は、こちらの記事もご覧ください。
派遣の顔合わせで落ちる確率は?知っておきたい自己紹介や持ち物の注意点
派遣バイトの登録会(面接)で聞かれることとは?
派遣会社の登録会では面談があることをご紹介しましたが、派遣会社によっては志望動機を聞かれることもあるようです。
普通の面接と同じように、事前に準備しておくと安心でしょう。
面接で重要なのは、質問をあらかじめ想定しておくことです。アルバイトの面接での質問はある程度の予測が可能なので、ここでは、派遣会社の登録会で想定される7つの質問について解説します。
志望動機
アルバイトの志望動機の多くは、
- 給料が良いから
- 働きたい希望日数が合っているから
- 勤務場所が近いから
- 作業内容が楽そうだから
このようなものが多いのが正直なところだと思います。
実際はそうであったとしても、志望動機を聞かれた際は上記の内容に加えて
- 長期間働きたい
- 時間の融通が利く
- 力仕事が好き
- 地道な作業が好き
このように自身のやる気や適性と合っているというポジティブな面も加えてアピールするとグッと好印象になりますよ。
土日祝日の勤務が可能か
土日祝日は休む人が多く、アルバイトは常に人手不足です。
そのため、アルバイトの面接では「土日祝はシフトに入ることができますか」という質問をよく受けます。
土日祝日は絶対に働きたくないという譲れない意志がある方以外は、「常に勤務はできないが、入れる場合もある」などと答えるのも無難です。
月に何回勤務できるか
学業や他の仕事との兼ね合いで、働ける日数や曜日が完全に固定されている方の場合はそのまま伝えます。
明確に決まっていない場合は「週に3回程度で月に12回くらいです」と大まかに伝え、細かく教えて欲しいと求められた場合はもう少し具体的に答えていきましょう。
自分の希望を伝えつつも、相手の要望に応じて多少の都合はつけるというアピールを交えるのがスマートな答え方です。
いつから仕事をスタートできるか
「いつから働けますか」という質問もよくあります。
この質問に関しては、無理をしない範囲で確実に働き始められる日時を答えるべきです。
最初の仕事で「やっぱりその日は無理でした」などということになると、印象が悪くなってしまいますよね。
きちんと準備をして働き始められる日時を伝えるのが大切ですが、相手から「この日から働くのは無理ですか?」という質問をされることもあります。
その場合は、仕事を始める日程に関して明確な理由がある場合は真摯に伝えましょう。
また、特に理由も予定もない場合、多少は相手側の要望に応じて調整するという姿勢も大切です。
過去経験したアルバイト
これまでにどんな職場で働いたことがあるのかというのは、雇う側としては気になるものです。
経験したアルバイトのすべてを詳細に語る必要はありません。
自分はどのような経験を積んできて、それによって何ができるのかを伝えることができれば十分です。
また、これまでアルバイト経験がなくても問題はありません。アルバイトをしたことがないことを伝えながらも、自分にできることや働く意欲を示しましょう。
自己PR(強みと弱み)
「あなたの長所と短所を教えてください」このような質問も面接ではよく聞かれますよね。
この質問に対しては、相手の求めるものをよく考えて答えるのが良いでしょう。
自己PRというのは自分を売り込むための宣伝文句です。自分の長所短所を思いつくまま述べるのではなく、
- 人付き合いが好きで誰とでも仲良くなれるが、少し情にもろいところがある
- 体育会系で体を動かすことが好きだが、やや大雑把なところがある
このように仕事に対してポジティブなアピールにつなげられるようなものを答え、短所もこれから改善するつもりであることを伝えましょう。
逆質問
「何か質問はありますか?」と、こちら側からの質問を促されることもあります。
説明された内容をもう一度質問することは「話を聞いていなかったのかな」と思われるので、避けましょう。
特に質問がなければ無理に答える必要はありませんが、即答で「ありません」と答えると「本当にやる気あるのかな」と思われる可能性があるかもしれません。
何か1つ質問するなら、「仕事を始める前に何か学んでおくべきものや心構えなどあれば教えてください」というような、前向きさのアピールにつながる質問を用意しておくと良いでしょう。
派遣バイトにおすすめの派遣会社3選
派遣バイト・登録制バイトを始める際に、おすすめな派遣会社を3選紹介します。
- テイケイワークス東京
- リクナビ派遣
- テンプスタッフ
各派遣会社の特徴を紹介しますので、ぜひ仕事探しの参考にしてください。
テイケイワークス東京
運営会社 |
テイケイワークス東京株式会社 |
得意な職種 |
軽作業、物流関係 |
テイケイワークス東京は、東京、埼玉、千葉、茨城、神奈川を中心に展開している派遣会社です。
仕分けや梱包、検品、シール貼りといった軽作業の案件を多く保有しています。
テイケイワークス東京の大きな魅力は、未経験でも働きやすい案件が多い点です。また、働き方も簡単で、募集がある日に行くか行かないかをメールで入力し、当日の出勤と退勤もメールで行う気軽さがあります。
関東エリアで仕事をしたい、気軽に始められるバイトをしたい人は、ぜひテイケイワークス東京へ登録してみてください。
リクナビ派遣
運営会社 |
株式会社リクルート |
得意な職種 |
軽作業、仕分け作業、オフィスワーク・事務、営業・販売、IT系、クリエイティブ系 |
リクナビ派遣は、全国47都道府県で業界トップクラスの求人案件をもつ大手派遣会社です。
オフィスワークを中心に、幅広い業界・職種の求人案件を保有しています。
リクナビ派遣の注目したいポイントは、派遣コーディネーターが自分にあった仕事を紹介してくれる点です。
アドバイスをもらえるため、自分に合う仕事を見つけやすいのはもちろん、正社員雇用されやすいかどうかの相談にものってもらえるでしょう。
数ある職種の中でもオフィスワークにこだわって案件を探している、さまざまな職種の求人に目を通したい人は、ぜひリクナビ派遣へ登録してみてください。
テンプスタッフ
運営会社 |
パーソルテンプスタッフ株式会社 |
得意な職種 |
オフィスワーク・事務系、軽作業、コールセンター、IT系、クリエイティブ系、営業・販売、保育・介護系 |
テンプスタッフは、数ある派遣会社の中でも最大の求人案件を持っているとされる大手派遣会社です。
全国47都道府県どの地域においても仕事を見つけやすい点や、コーディネートのアドバイスによって自分に合う仕事を見つけやすい点が高く評価されています。
もう1つ、ぜひ注目してもらいたいのが、スキルアップできるサポートが充実しているという点です。
エクセルやWordを中心としたOAスキルや語学力アップ、資格習得、専門知識の講座が用意されています。
スキルを磨いて自分の好きな職種の正社員になりたい、もっと上を目指したいという人はテンプスタッフへの登録がおすすめです。
派遣バイト・登録制バイトに関するよくある質問
最後に、派遣バイト・登録制バイトに関するよくある質問をご紹介します。
高校生でも登録できる?
法的には中学校卒業以上の年齢に達している場合は、就業が認められています。「高校生OK」の派遣求人もいくつも見つけることができますよ。
しかし派遣会社の中には、「高校生登録不可」や「18歳以上から登録可能」というように高校生を登録対象外に設定している派遣会社もあります。
その理由は、
- 就業できる時間帯が制限されている
- 学業優先のため長期就業ができない
- 未成年であるため、経験が浅く、職場でのトラブルが発生しやすい
- 派遣先企業の希望年齢の設定がある
などの理由があるようです。
派遣バイト・登録制バイトのメリットは?
派遣バイト・登録制バイトには、さまざまなメリットがあります。
- 1日から気軽に働くことができる
- 未経験でも働くことができる仕事が多い
- 時給が高い
- 日払いも可能
派遣バイト・登録制バイトは繁忙期にバイトが募集されることが多く、人材募集にかかるコストがカットできるため、その分時給が高めに設定されていることが多いです。
普通のバイトでは給料の締め日まで給料を受け取ることはできませんが、派遣バイト・登録制バイトなら、今すぐお金が必要な方も働いてすぐに給料を受け取ることができます。
派遣バイト・登録制バイトのデメリットは?
派遣バイト・登録制バイトのデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 雇用が不安定
- 働き続けることができない
- やりがいを感じにくい
数か月、半年間といった形で契約期間が決まっている一般派遣は、派遣先と派遣スタッフの双方合意のもと、契約期間が終わるごとに契約更新が繰り返されます。契約期間が終わったタイミングで、派遣スタッフ本人に落ち度はなく、更新を希望していても、派遣先の業績不振などで更新ができなくなる場合もあり、雇用が大変不安定です。
また派遣スタッフは、最長3年までで、「派遣期間の制限」があり、それ以上派遣社員として同じ職場で働き続けることはできません。それ以上に同じ企業で同じ仕事を続けたい場合は、勤務先企業に直接雇用してもらうか、最初から、直接雇用を前提に一定期間派遣スタッフとして働く就労モデルの「紹介予定派遣」を選んでおく必要があるでしょう。
また派遣スタッフは、派遣会社と契約をかわしている状態であるため、派遣先企業からすると他社の人間。派遣先企業の社員の指揮命令に基づいて業務を行うことが求められており、責任ある仕事は任せてもらえません。業務範囲が限定的であることは負担も少ないということで、派遣のメリットでもありますが、それでは物足りなく、やりがいを感じないという方もいらっしゃるようです。
まとめ:登録会当日に自信を持って望めるよう、準備しよう
この記事では、派遣会社の登録会の流れや、面談で想定される質問などについて解説してきました。派遣会社の登録会で行われるのは面接ではなく「面談」なので、緊張する必要はありません。しかし、心配な方は、スムーズにコミュニケーションが取れるよう事前に準備しておきましょう。
当日の大まかな流れを把握し、持っていくもののリストを用意し、想定される質問に対する答えまで準備しておけば怖いものはありません。
しっかりと準備をして、新しい体験に踏み出す勇気を得ていただければ幸いです。
派遣バイト・登録制バイトはいろいろな職場を体験でき、自分にあった働き方を選べるのが魅力です。
これを機会にあなたも登録会に申し込んでみませんか?