「商品管理の仕事に興味があるけど詳しい仕事内容が分からない」「応募してみたいと思ってはいるが未経験でも応募できるのか不安」といった疑問や悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、商品管理の仕事内容や応募できる条件など、商品管理が自分に適しているのか判断できる情報をご紹介します。
商品管理の志望動機の書き方も述べるので、すでに応募を決めている方も、ぜひ参考にしてみてください。また、アルバイト求人の有無や仕事のメリットもご紹介するので、商品管理に対する疑問が解消されるでしょう。商品管理の仕事内容をしっかりと押さえて、応募を検討してみてください。
目次
商品管理ってどんなバイト?
商品管理は一般的に、「在庫を含めた商品在庫物の管理」を指します。さまざまな業種で欠かすことのできない仕事で、毎日出荷や入荷を繰り返すアパレルショップやスーパーなどでは、商品の在庫などを管理する商品管理がいないと、日々の仕事に大きな影響が出てしまうのです。
小売販売の場合は、商品の選定・仕入れから在庫管理、マーケティングや販促活動などが「商品管理」の仕事です。倉庫に保管している在庫数の管理に限定せず、今後扱う商品や売ろうとしている商品の管理も行います。
在庫管理や倉庫管理との違い
商品管理と似た名前の仕事として「在庫管理」や「倉庫管理」などが挙げられますが、仕事内容に違いはあるのか、詳しく見ていきましょう。
在庫管理は、商品管理と名称は違うものの、業務内容に関しては同じという認識で問題ありません。仕入れからが在庫管理、取引先への納品までが商品管理です。
一方の倉庫管理は、在庫管理と同様の業務も行いますが、倉庫内の人の配置や倉庫内の設備なども管理する必要があります。倉庫全体の仕事を指して倉庫管理と呼ぶことが多いです。
商品管理の仕事内容や仕事の流れ
次に、商品管理の具体的な仕事内容について見ていきましょう。業務の流れに沿って順番に紹介していきます。
- 商品数をチェックする
- 商品を大切に保管する
- 在庫の数を調整する
- 在庫を処分する
業務内容を1つずつ掘り下げて紹介しますので、少しでも理解を深めて仕事内容に興味を持って頂けると幸いです。
商品数をチェック
会社にとって商品は、お金と同様に管理を徹底して行わなければいけないものです。中でも商品の数をチェックする業務は、後々問題が起こらないようにするためにも重要な仕事といえます。商品の入荷時や在庫管理時など、定期的に数のカウントを行い、その結果をチェックシートやデータに記録していくのが主な仕事です。下記で、商品数をチェックする流れも見ていきましょう。
搬入された商品を数える
まず、仕入れ先から自社の保管倉庫に搬入された商品の数を数えます。ここでは、注文した数がしっかりと送られてきているかを確かめるのが主な目的です。万が一数が合わない場合は、取引先に連絡して調整しなければいけません。
倉庫内の在庫を数える
在庫の数を数えるのも商品管理の仕事です。入ってきた商品は一旦倉庫などで保管しますが、注文が入る度に必要な数を倉庫から取り出します。また、倉庫内の全ての商品を数えることもあり、その際に数が合わないという事態が起きる場合があります。
物を扱うような職種において、データや書類の数と実際の商品数が合わないことは大きな問題です。もし数が合わない場合は、原因を究明して、同じようなことが起こらないように対策をしなければいけません。
出荷する商品を数える
最後に、出荷時の数を数えるのも商品数をチェックする仕事の一環です。商品の注文が入れば、注文された商品の種類や数を確認して、それを発送します。発送した商品は会社の売上としてカウントされますし、もし数を間違えているとクレームにつながるため、間違えないように注意してください。チェックはシートやデータに記録されるため、後で在庫の数と照らし合わせて確認が取れるようになっています。
商品を大切に保管する
先ほども述べた通り、物流業界における商品は、お金と同じくらい大切です。その大切な商品を雑に扱ったり管理したりすることは決して許されません。
そのため、お客様や取引先から注文が入って発送が行われるまで、商品は大切に保管されます。お客様や取引先に届けるための大切な商品の保管も、商品管理の仕事の一環です。管理の際には、不良品がないか、食品の場合は賞味期限が過ぎているものはないかなどのチェックも定期的に行われます。
在庫の数を調整する
商品を適切に管理すれば、売れ行きや売れ残りの数を常に把握できます。商品によっては、追加の注文が必要だったり、在庫の処分を考えたりしなければいけないものも出てくるでしょう。そういった商品に適宜対応していかなければ保管スペースが狭くなり、ゆくゆくは利益損失につながる問題も発生します。在庫数の管理だけでなく、調整も商品管理の重要な仕事です。
在庫を処分する
商品は次から次へと入荷してくるため、売れ残りの在庫をいつまでも抱えておくと倉庫がいっぱいになってしまいます。新たな倉庫やスペースを借りるとなると出費がかさむので、余った在庫は業者に引き渡したり値下げをしたりして、早めに処分する必要があります。
商品管理のアルバイトをする方法は?
商品管理の仕事は、正社員や主任候補などの管理職として求人が募集されていることが多く、アルバイトの求人はあまり募集されていません。そのため、未経験でアルバイトからステップという方法を取るのが難しい業務でもあります。
商品管理のアルバイトを見つけるのは難しいですが、ピッキングや検品・梱包のアルバイトで仕事ぶりが評価されて、商品管理担当者として引き上げられる可能性は大いにあります。
未経験で商品管理の仕事をやりたいのであれば、「商品管理をやりたい」という意欲を見せ、コツコツと日々のバイトに取り組むことが大切です。倉庫でも仕事に慣れていく中で、全体の流れを掴めるようになっていけば、商品管理の仕事がより近くなります。
商品管理は未経験でも応募できる?
商品管理はあまりバイトで募集されていることはないと解説しましたが、稀に求人を見つけられることもあるでしょう。その際に、「未経験でも応募ができるのか」「商品管理のバイトではどんな能力が求められるのか」といった点が気になる方は多いですよね。ここでは、未経験でも応募できるのか、商品管理のバイトで求められる能力を解説していきます。
資材管理についてもっと詳しく知りたい方は、以下をチェックしてみてください。
未経験や無資格では応募できないケースがある
商品管理の仕事は、経験者の採用が大半を占めています。応募条件に「○年以上の管理業務経験」「倉庫管理主任者資格要」といった記載がある求人の場合は、未経験で採用されるのは難しいでしょう。
しかし、商品管理の仕事に関わる、検品やピッキングといったアルバイトは未経験でも応募できる求人が多いです。まずはそういった仕事に応募して経験を積むのも1つの方法といえます。
倉庫内作業に関する知識が求められる
倉庫内の商品管理では、難しい技術を求められることはありませんが、倉庫で行われるさまざまな作業の全体像や業務の流れを把握しておく必要があります。それらに関する知識がないと、商品管理として働くのは難しいです。
商品管理では、PCスキルやデータ分析のようなスキルは求められません。簡単な入力などの基本操作ができれば問題はないため、PCスキルよりも倉庫内作業に関わる知識が大切になります。
商品管理の志望動機を書く方法
ここからは、商品管理や在庫管理の仕事に応募・転職したい人向けに、志望動機の書き方のコツと例文をご紹介します。志望においては履歴書や面接が特に重要になります。
応募先企業の特徴を理解した志望動機を書く
志望理由を書く際は、応募先企業の特徴を理解した内容を意識することが大切です。例えば、業務内容や取り扱う商材、働く場所、独自の研修制度があるかなど、その企業ならではのポイントを洗い出し、自分の求めていることと合致するポイントを盛り込むと良いです。
未経験の場合は「何故、在庫管理・商品管理の仕事をしたいのか」についても記載するようにしましょう。
応募先企業で活用できる実績や経験を伝える
経験者の場合は、担当業務や取り扱ったことのある商品などを記載しましょう。入出庫数や販売数を適切に把握し、在庫不足・過剰を防いだ実績や作業の効率化を図った経験があればアピールすると良いです。急な状況変化にも各担当者と連携し、迅速に対応できたエピソードなどがあるとアピールになります。
将来の目標を示して働きたい思いをアピールする
「応募先企業で将来どのような活躍をしたのか」を明確にアピールすると、仕事に対する前向きな姿勢やその企業で働きたい想いが伝わります。「多くの経験を積んで在庫管理のプロフェッショナルになり、将来は後輩育成にも携わりたい」といった、どのように会社に貢献したのかを具体的に記載することが大切です。
未経験の場合は自分のスキルを主張する
未経験の場合は、商品管理・在庫管理に活かせる経験をアピールしましょう。例えば、「データ入力で確認作業など素早く正確に行える能力を培った」「ピッキングの仕事で自分なりに工夫して作業効率を向上させた経験がある」などのアピールポイントがあると強みになります。
経験者の場合はなるべくポジティブな文を書く
経験者の場合は、面接で「なぜ転職を検討したのか」という点を聞かれることが多いですが、その際にはネガティブな内容を伝えないように注意してください。転職のきっかけに関して、ポジティブな文章になるように意識することが大切です。関係者と円滑に仕事ができるような人間関係を築けるなど、転職先でも応用できるスキルを中心に記載するのが大事なポイントです。
商品管理のメリットは?
最後に、商品管理の仕事のメリットを解説していきます。
単に仕事するだけでなく、幅広い視点を持つことにもつながるので、ぜひ挑戦してみてください。
マーケットの動向が分かる
商品管理はさまざまな商品と向き合いながら仕事をするため、業務をこなしていく中で自然と消費の傾向が分かるようになり、売れ行きの良い商品や良くない商品が理解できるようになります。
経験を積んでいくうちにマーケットの動向が掴めるようになっていき、次にどんな商品を仕入れるべきなのかという予測ができるようになっていくでしょう。仕入れに関しては会社全体の方向性で決まりますが、数を数えるなどの単純な業務だけではない視点が持てます。
やりがいを感じられる
商品管理の仕事は、アルバイトの場合は単に数を数えるだけのカウント業務などしか任せられないことも多いです。一方で正社員となれば、在庫の調整や今後何をどれくらい注文するかといった受注に関しての業務にまで関わっていくようになり、やりがいを感じられるようになります。入荷作業や在庫管理は一見地味に見えるかもしれませんが、会社を支える重要な仕事なのです。
まとめ
本記事では、商品管理の仕事について詳しくご紹介してきました。商品管理の仕事をして成長していくには、経験を着実に積んで主体的に学びを得ることが大切です。未経験から商品管理の仕事を始めてみたいという方は、まずは検品やピッキングなどのアルバイトに応募して、全体の流れから把握すると良いでしょう。本記事を読んで、一歩を踏み出すきっかけにしてみてください。