夏場の倉庫内作業は、暑くて体力的にきついのではないかと不安に感じる方も多いはずです。
実際には倉庫の種類や設備によって環境は大きく異なり、現在は企業側にも熱中症対策が義務付けられています。
この記事では、夏の倉庫内作業の実態と暑くなる理由、倉庫の種類別の違い、熱中症対策、夏でも働きやすい求人の選び方までをまとめて解説します。
目次
夏場の倉庫内作業はどれくらい暑い?
倉庫内作業の夏場の環境は、外で働く仕事より涼しいときもあれば、屋外と変わらないほど暑くなるときもあります。
ここでは、倉庫内作業の基本的な仕事内容と、夏の倉庫内の温度の実態を解説します。
倉庫内作業の基本的な仕事内容
倉庫内作業とは、商品を入荷・保管・出荷する物流現場で行う業務全般を指します。
ピッキングや検品、梱包、仕分け、シール貼り、フォークリフトでの積み下ろしなどが代表的な業務です。
商品を作る工場の作業とは異なり、倉庫内作業は商品を動かす物流の仕事である点が特徴です。倉庫内作業は、未経験から始められる求人も多くあります。
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夏の倉庫内の温度の実態
物流倉庫の多くは天井が高く仕切りが少ない構造のため、夏場は外気の影響を受けて気温が上がりやすいです。
一般的な常温倉庫では、夏のピーク時に30度を超える現場も少なくありません。
一方で、商品の品質保持のために空調を強く効かせている倉庫もあり、温度環境は現場ごとに大きく差があるという点を押さえておきましょう。
倉庫内が夏場に暑くなる主な理由
倉庫内が夏に暑くなる背景には、建物の構造と空調設備の事情が関係しています。
ここでは、倉庫が暑くなる3つの理由を解説します。
屋根からの放射熱
多くの物流倉庫は、折板屋根という金属の屋根を採用しています。
この屋根は直射日光を受けると表面温度が70度から80度程度まで上昇し、屋根からの放射熱が倉庫内の気温を押し上げます。
コンクリートや鉄骨の外壁も同様に熱を蓄え、夕方以降も温度が下がりにくい状態をつくります。これは郊外の大型倉庫だけでなく、市街地の小規模倉庫でも起こる現象です。
空調設備が限定的な現場が多い
商品の品質維持に空調が必須となる食品倉庫や医薬品倉庫を除くと、常温倉庫では大型エアコンが設置されていないケースが少なくありません。
広い空間に対して送風機や扇風機だけで対応している現場もあり、空気の流れは作れても気温そのものを下げる効果は限定的です。
空調設備の老朽化や故障も、夏場の倉庫内が暑くなる要因のひとつとして指摘されています。
天井が高く広いため冷房効率が下がる
物流倉庫はフォークリフトや高層ラックを扱う都合上、天井が5mを超える場合が多くあります。
空間が広いほど冷気が拡散しやすく、エアコンを稼働させても下の方まで冷気が届きにくい構造です。
さらに、倉庫のシャッターが頻繁に開閉するため、外気が流れ込みやすく冷房効率が下がります。
倉庫の種類によって夏場の暑さは大きく変わる
ひとくちに倉庫内作業といっても、取り扱う商品の種類によって倉庫内の温度環境はまったく異なります。
ここでは、「常温倉庫」「冷蔵・冷凍倉庫」「食品倉庫・温度管理倉庫」の3タイプに分けて、夏場の環境の違いを解説します。
常温倉庫の夏場の環境
常温倉庫は、温度管理を必要としない衣料品・日用品・雑貨・EC商品などを保管する一般的な倉庫です。
エアコンがない現場や送風機のみで対応している現場が多く、夏場は屋外と近い温度になる傾向にあります。
倉庫内作業バイトの求人で最も多いタイプですが、暑さ対策への自主的な努力が必要な現場でもあります。
冷蔵・冷凍倉庫の夏場の環境
冷蔵倉庫はおおむね10度前後、冷凍倉庫はマイナス20度前後で温度管理されており、夏場でも倉庫内は寒いくらいの環境です。
半袖では寒く感じるため、防寒着や手袋の支給・貸し出しを行う現場が一般的です。
暑さに弱い方や夏場でも涼しい環境で働きたい方に向いていますが、寒暖差で体調を崩しやすい点には注意しましょう。
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食品倉庫・温度管理倉庫の夏場の環境
スーパーやコンビニ向けの食品を扱う倉庫は、食品衛生上の理由から空調が効いているケースが多く、夏場でも比較的快適に作業できる環境です。
チルド食品を扱うエリアと常温食品を扱うエリアが同じ倉庫内に併設されている場合もあり、配属先によって温度感が大きく異なります。応募時に取扱商品と保管温度帯を確認しておくと安心です。
スクロールできます
| 倉庫の種類 | 夏場の庫内温度の目安 | 主な取扱商品 | 暑さの感じやすさ |
|---|
| 常温倉庫 | 外気と近い温度 | 衣料品・雑貨・EC商品 | 暑さを感じやすい |
| 冷蔵倉庫 | 10度前後 | 生鮮食品・乳製品 | 涼しい〜寒い |
| 冷凍倉庫 | マイナス20度前後 | 冷凍食品・アイス | 寒い |
| 食品(常温・チルド併設) | 空調管理あり(現場により異なる) | コンビニ・スーパー向け食品 | 比較的快適 |
職場の熱中症対策は法律で義務化されている
夏場の倉庫内作業の仕事を検討している方は、企業側に課されている熱中症対策の制度を知っておくと役立ちます。
ここでは、2025年6月に施行された労働安全衛生規則改正の内容と、求職者にとっての意味を解説します。
義務化された3つの対策
労働安全衛生規則の改正により、2025年6月1日から事業者には熱中症のおそれがある作業を行う際の「対策」が義務付けられました。
具体的には、以下の3点です。
- 自覚症状や周囲が気づいた異常を報告できる体制の整備
- 重症化を防ぐための実施手順の作成
- 関係する労働者への内容の周知
違反した場合は、6か月以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります。
対象となる作業環境
義務化の対象は、WBGT(暑さ指数)が28以上、または気温31度以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間を超える作業が見込まれる場合です。
WBGT(暑さ指数)とは?
気温・湿度・放射熱・風速をもとに算出される指標で、屋外だけでなく屋内の倉庫や工場も対象に含まれます。
夏場の倉庫内作業は、この対象となる現場が多いといえます。
求職者にとっての意味
これまで現場任せになっていることも多かった熱中症対策が罰則付きの企業の義務となったことで、応募する側にとっては夏場でも一定の安全配慮が確保された環境で働けるというメリットが生まれています。
休憩時間や水分補給のルール整備、体調不良時の連絡フローなどが整っているかは、求人選びのポイントとして意識しましょう。
参考:職場における熱中症対策の強化について
夏場の倉庫内作業で個人ができる熱中症対策
自分自身で取り組める熱中症対策を押さえておくと、夏場の倉庫内作業はぐっと働きやすくなります。
ここでは、水分補給・衣類・冷却グッズ・体調管理の4つの観点から、個人でできる対策を紹介します。
こまめな水分・塩分補給
夏場の倉庫内作業では、喉の渇きを感じる前に少量ずつ水を飲むのが基本です。
発汗で塩分やミネラルも失われるため、水だけでなく、塩分・ミネラルを含むスポーツ飲料や経口補水液をあわせて摂る方法が効果的とされています。
20〜30分に1回、コップ1〜2杯程度を目安に補給する習慣をつけましょう。
冷感インナーや空調服の活用
肌に触れるとひんやり感じる冷感素材のインナーや、汗をすばやく吸って乾かす吸汗速乾シャツは、夏場の倉庫内作業と相性が良いアイテムです。
さらに、小型ファンを内蔵した空調服は、服の中に外気を循環させて汗の蒸発を促し、体感温度を下げる効果が期待できます。
現場によっては空調服の着用が推奨されているところもあります。
ネッククーラー・アイスベストなどの冷却グッズ
首元を冷やすネッククーラー、保冷剤をポケットに入れて使うアイスベストなど、市販の冷却グッズも有効です。
首・脇・太ももの内側など太い血管が通る場所を冷やすと、効率良く体温を下げられます。複数のアイテムを組み合わせて使うのがおすすめです。
朝食をしっかり食べて体調を整える
朝食を抜くとエネルギー不足や軽い脱水状態のまま作業に入ることになり、熱中症のリスクが上がります。
塩分やミネラルを含む味噌汁、水分が多い果物、炭水化物をバランス良く摂るのが理想です。
睡眠時間を確保したうえで、出勤前にコップ1杯の水を飲んでから家を出る習慣を身につけましょう。
夏場の倉庫内作業におすすめの服装
夏場の倉庫内作業では、安全性と涼しさを両立した服装選びが大切です。
ここでは、夏場に向いている服装の特徴と、避けたほうが良い服装をそれぞれ紹介します。
夏場に向いている服装
上半身は、吸汗速乾素材のTシャツやポロシャツが基本です。
半袖でも問題ない現場が多いものの、荷物と接触した際の擦り傷を防ぐために長袖の薄手シャツを選ぶ方が多く見られます。
下半身は通気性のあるチノパンや作業ズボンが向いており、黒やネイビーなど無難な色が使いやすいです。足元は滑りにくく動きやすいスニーカーが適しています。
避けたほうが良い服装
サンダル・短パン・スカートなどは、肌の露出が多く涼しいですが安全面の理由から多くの倉庫で禁止されています。
フード付きのパーカーや紐の付いた服も、機械や棚に引っかかるリスクがあるため避けたほうが無難です。
アクセサリー類も、商品を傷つけたり巻き込まれたりするおそれがあるため、外して出勤するのが基本です。
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夏場の倉庫内作業バイトならではのメリット
夏場の倉庫内作業には暑さの大変さがある一方で、この時期ならではのメリットも見逃せません。
ここでは、時給、求人数、屋外仕事との比較という3つの観点から、夏場の倉庫バイトのメリットを紹介します。
時給が高めの求人が増える
夏場はお中元需要とも重なり繁忙期が多いため、平常時より時給が高い求人が増える傾向があります。
短期間で集中的に稼ぎたい学生やフリーターにとって、効率良く収入を得られるチャンスです。深夜帯には、さらに割増手当が付きます。
単発・短期で入りやすい
物流業界は、お中元や夏物商戦、夏休みのEC需要などで夏場に取扱量が大きく増えるため、1日だけ・1週間だけといった単発・短期の求人が多く出ます。
単発バイトの探し方は大きく分けてスキマバイトアプリと求人サイトの2種類で、自分の予定に合わせて働きやすい点が魅力です。
屋外の仕事より涼しい場合もある
イベント設営や交通誘導など直射日光の下で働く屋外バイトと比べると、屋根のある倉庫内作業のほうが体感的に涼しいと感じる方もいます。
日焼けや雨天中止のリスクが少ない点も、夏場に倉庫内作業を選ぶメリットといえます。
夏場でも働きやすい倉庫バイトの見極め方
同じ倉庫内作業でも、求人選びの段階で確認すべきポイントを押さえておくと、夏場の働きやすさは大きく変わります。
ここでは、空調・休憩スペース、支給グッズ、倉庫の種類の3つの視点から、求人を見極めるポイントを紹介します。
空調・休憩スペースを確認する
求人票や面接で、倉庫内に空調があるか、休憩室にエアコンが効いているかを確認しておくと安心です。
空調がない現場でも、業務用扇風機やスポットクーラーを設置しているケースがあるため、具体的な暑さ対策の内容まで聞いておきましょう。休憩室の環境は、体力回復のしやすさに直結します。
冷却グッズ支給の有無を確認する
熱中症対策の義務化を受けて、塩タブレット、スポーツドリンク、冷却タオル、空調服などを支給または貸与する現場が増えています。
求人ページに熱中症対策や夏季対策といった項目が明記されているかを確認しておくと、企業側の意識の高さを判断する材料になります。
倉庫の種類・取扱商品を確認する
前半で紹介したとおり、倉庫の種類によって夏場の暑さは大きく異なります。
暑さが特に苦手な方は冷蔵倉庫や食品倉庫を、冷えすぎる環境が苦手な方は空調つきの常温倉庫を選ぶなど、自分の体質に合った現場を選びましょう。応募前に取扱商品をチェックすると、おおよその温度環境が予想できます。
夏の倉庫内作業は事前準備で乗り切れる
夏場の倉庫内作業は暑さの厳しい現場もありますが、倉庫の種類や設備によって環境は大きく変わります。
2025年6月の労働安全衛生規則改正で熱中症対策が罰則付きで義務化されたことを背景に、企業側の安全配慮も以前より整いつつあります。
冷感インナー・空調服・水分塩分補給などの個人でできる対策と、空調や冷却グッズの支給状況を踏まえた求人選びを組み合わせれば、夏場でも無理なく働けます。
テイケイワークス東京は、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城の倉庫内作業や軽作業の求人を多数取り扱っており、未経験から始められる単発・短期の求人が豊富にそろっています。
夏場の倉庫内作業を検討されている方は、ぜひ一度チェックしてみてください。