冷蔵倉庫の仕事は、寒さへの対策をすれば「体に悪い」と過度に不安がる必要はありません。
低温の環境で働くため、寒さが体に負担をかけやすいのは事実ですが、その多くは防寒具や休憩、働き方の工夫でやわらげられます。
この記事では、冷蔵倉庫が体に悪いと言われる理由と寒さの実態、健康への影響と対策、働くメリットや向き不向きを解説します。
目次
冷蔵倉庫は体に悪い?
結論として、冷蔵倉庫の仕事は対策をすれば多くの方が無理なく続けられるものです。
ここでは、体に悪いと言われる理由と対策、「冷凍倉庫」との違いの3点を整理します。まずは全体像を掴んでおきましょう。
「体に悪い」と言われる理由は寒さによる負担
冷蔵倉庫が体に悪いと言われる一番の理由は、低温の環境に長くいることで体が冷え、負担がかかりやすいからです。
冷えた状態が続くと血の巡りが悪くなったり、手先が動かしにくくなったりすることがあります。
夏場は外との気温差も大きくなり、自律神経が乱れる場合もあります。
こうした負担があるため、検索すると不安の声が見つかります。ただし、これは寒さへの備えがないまま働いた場合に起こりやすいものです。
対策をすれば多くの方が無理なく働ける
冷蔵倉庫では防寒具を着用し、こまめに休憩を取りながら働くのが基本です。
寒さ対策をしっかりと行えば負担はやわらぎます。実際に多くの現場で、未経験から始めて長く続けている方がたくさんいます。
大切なのは、自分の体調と相談しながら無理をせずに働くことです。
冷蔵倉庫と冷凍倉庫の違い
冷蔵倉庫(チルド)と冷凍倉庫(フローズン)は同じ低温倉庫でも、寒さのレベルがまったく異なります。
冷蔵倉庫はおおむね10度以下で、家庭用冷蔵庫の中に近い温度です。
一方の冷凍倉庫はマイナス20度以下まで下がるため、寒さの厳しさは段違いです。
「体に悪いのでは」という不安は、こうした冷凍倉庫のイメージとひとまとめにされている場合が多いです。
温度帯は扱う商品によって変わるため、応募前に現場の温度を確認しておくと安心です。
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| 倉庫の種類 | 温度の目安 | 特徴 |
|---|
| 常温倉庫 | 外気温と同じくらい | 季節なりの暑さ・寒さ |
| 冷蔵倉庫(チルド) | 10度以下 | 上着を着れば寒さがやわらぐ |
| 冷凍倉庫(フローズン) | マイナス20度以下 | 専用の防寒具が必須 |
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冷蔵倉庫での仕事内容と寒さの実態
ここでは、冷蔵倉庫とはどんな場所か、主にどんな仕事をするのか、そして夏場に気をつけたい点の3つについて解説します。
仕事の中身がわかると、寒さの感じ方もイメージしやすくなります。
冷蔵倉庫とは?
冷蔵倉庫とは、おおむね10度以下に保たれた倉庫のことです。肉や魚、乳製品、冷蔵食品など、常温では傷みやすい商品を扱います。
温度は現場や商品によって異なり、0度近い場合もあれば10度近い場合もあります。
冷蔵倉庫は私たちの食生活を支える物流施設の一部です。スーパーやコンビニに新鮮な食品が並ぶのは、こうした倉庫で温度を保って保管されているからです。
主な仕事内容
冷蔵倉庫の仕事は、商品を集める「ピッキング」や行き先ごとに分ける「仕分け」、数や状態を確かめる「検品」、箱に詰める「梱包」などが中心です。
多くは特別な技術を必要としない軽作業で、未経験から始めやすいのが特徴です。立ち仕事や歩き回る作業が多く、体を動かす場面が多くなります。
作業自体は同じ手順のくり返しが多く、慣れれば落ち着いて取り組めます。
重い荷物を運ぶ場面もありますが、台車やフォークリフトなどの道具を使うことも多く、すべてのものを人力で運ぶわけではありません。
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夏場は外との温度差に注意
冷蔵倉庫で特に気をつけたいのが、夏場の外気との温度差です。
倉庫の中は涼しく快適に感じられますが、外が暑い時期は出入りのたびに体が大きな温度差を受けます。
この差が、自律神経の乱れといった体調不良を招く原因となることがあります。
涼しく働ける点は夏場のメリットでもありますが、温度差には気を配るようにしましょう。
寒さが体におよぼす影響
寒い環境で長く作業すると、体に異変が起こることもあります。ここでは、寒さによる体への影響と注意したい変化、持病がある方の懸念点を解説します。
体が冷えると起こりやすいこと
体が冷えると、手や指先の血の巡りが悪くなるため、細かい手作業をしにくくなることがあります。
また、体内の温度が下がると注意力や考える力が落ちやすくなることも報告されています。
これらは寒さへの備えが足りないときに起こりやすい変化です。防寒具で体を冷やさないようにし、こまめに体を温めれば、こうした負担は減らせます。
注意したい体の変化
寒い環境では、低体温症や凍傷といった体の変化に注意が必要です。あわせて、脱水や血圧の変動などにも気を配る必要があるとされています。
ただし、これらは防寒対策や休憩が十分でない場合に起こりやすいもので、対策をしていれば過度に心配する必要はありません。
万が一、体に強い冷えやしびれ、寒気を感じたときは、我慢せずに暖かい場所で休むことが大切です。
持病がある方は事前に相談を
寒さは血圧や血管に影響しやすいため、高血圧や心臓の持病がある方は特に注意が必要です。
不安がある場合は応募前に医師へ相談し、現場の担当者に体調面について伝えておくのが良いでしょう。
自分の体調に合った働き方を選ぶことが、長く続けるための第一歩になります。
体調を崩さないための対策
冷蔵倉庫の仕事で体調を保つには、会社側の備えと自分の工夫の両方が欠かせません。
ここでは、会社が用意する防寒具や環境、自分でできる寒さ対策、休憩や水分補給の習慣の3つについて解説します。
会社が備える防寒具と環境
冷蔵倉庫は冷凍倉庫ほど極端な低温ではありませんが、長時間の作業では体が冷えやすいため、防寒の備えが大切です。
会社には働く人の安全や健康に配慮する義務があり、冷え対策として防寒着や手袋などを用意している現場が多くあります。
実際に多くの冷蔵倉庫では防寒着が支給され、体を温められる休憩スペースが用意されています。
装備をすべて自分でそろえる必要はないことがほとんどですが、支給内容や休憩室の環境は現場によって異なるため、応募時に確認しておくと安心です。
自分でできる寒さ対策
支給される防寒具に加えて、自分でも工夫すると寒さがぐっとラクになります。
特に冷えやすい手足の先や首元を温めると、体感の寒さがやわらぎます。以下の対策を取り入れてみましょう。
- 防寒着の下に保温性の高いインナーを着る
- 厚手の靴下を重ね履きする
- 手袋やネックウォーマーを身につける
- 汗をかいた場合は休憩時に予備のインナーに着替える
- 体を動かし続けて血の巡りを保つ
休憩・水分補給・準備運動の習慣
寒い環境では、こまめな休憩で体を温めることが大切です。休憩場所で体を休め、温かい飲み物で内側からも温めると、寒さの負担が減ります。
また、寒い時期でも体は水分を失うため、水分補給を忘れないようにしましょう。
作業を始める前に軽く準備運動をして体をほぐしておくこともおすすめです。
急に冷たい環境で動き始めるより、体を温めてから始めるほうが負荷を抑えられます。
冷蔵倉庫で働くメリットと向き不向き
冷蔵倉庫の仕事には、寒さの負担を上回るメリットもあります。
以下では、主なメリットと向いている方の特徴を整理し、自分に合うかを確かめられる適性診断も用意しました。
冷蔵倉庫で働くメリット
冷蔵倉庫の大きなメリットは、夏でも涼しく快適に働けることです。暑さが苦手な方にとっては、ほかの倉庫や屋外の仕事より過ごしやすく感じられます。
作業は黙々と進めるものが多く、人間関係のわずらわしさが少ない点も魅力です。
未経験から始めやすく、単発や短期の求人も多く見つかります。
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向いている方・対策が必要な方
冷蔵倉庫の仕事に向いているのは、黙々と作業を進めるのが好きな方や、暑い環境より涼しい環境のほうが集中できる方です。
体を動かすことが苦にならない方も作業になじみやすいでしょう。
一方で、寒さが極端に苦手な方や、冷えで体調を崩しやすい方は、防寒対策をしっかりと行うことが前提になります。
常温倉庫のほうが働きやすい場合もあるため、冷蔵倉庫に絞らずに幅広く求人を探してみるのがおすすめです。
【適性診断】冷蔵倉庫での仕事は自分に向いている?
自分に向いているか気になる方は、次の10問でチェックしてみましょう。あてはまるものの「はい」の数を数えてください。
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| No | 質問 | はい/いいえ |
|---|
| 1 | 暑い環境より涼しい環境のほうが集中できる | ☐はい/☐いいえ |
| 2 | 黙々と一つの作業に取り組むのが好きだ | ☐はい/☐いいえ |
| 3 | 立ち仕事や歩き回る仕事に抵抗がない | ☐はい/☐いいえ |
| 4 | 防寒着を着込んで作業することに抵抗がない | ☐はい/☐いいえ |
| 5 | 出勤前に準備運動をすることに抵抗がない | ☐はい/☐いいえ |
| 6 | 体を冷やさない工夫を自分でできる | ☐はい/☐いいえ |
| 7 | 人と話すより一人で集中するほうが落ち着く | ☐はい/☐いいえ |
| 8 | 手順を覚えてくり返す作業が苦にならない | ☐はい/☐いいえ |
| 9 | 心臓・血管系の持病は特にない | ☐はい/☐いいえ |
| 10 | 夏でも涼しく働ける点に魅力を感じる | ☐はい/☐いいえ |
「はい」が7個以上の方は、かなり冷蔵倉庫の仕事に向いています。
寒さへの備えを整えれば、快適に長く続けやすいタイプです。まずは未経験歓迎の求人から探してみましょう。
「はい」が4〜6個の方は、対策をすれば働けるタイプです。
特に防寒や休憩の取り方を意識すると、寒さの負担を抑えられます。気になる点を求人の担当者に確認したうえで応募すると安心です。
「はい」が3個以下の方は、別の倉庫も検討してみるとよいでしょう。
寒さの負担が気になる場合は、常温倉庫など過ごしやすい環境の仕事から探すのがおすすめです。
冷蔵倉庫の仕事に関するよくある質問
冷蔵倉庫の仕事について、応募前によく寄せられる質問をまとめました。
冷蔵倉庫の温度は具体的に何度くらいですか?
おおむね10度以下で、0度に近いものから10度に近いものまでさまざまです。扱う商品や現場によって異なるため、応募前に問い合わせておくと安心です。
冷蔵倉庫の仕事は本当に体に悪いのですか?
寒さによる体への負担はありますが、防寒具や休憩、働き方の工夫で軽減できます。対策をすれば過度に不安に感じる必要はありません。
冷凍倉庫と冷蔵倉庫はどちらがきついですか?
寒さの面では、冷凍倉庫のほうが断然きついです。冷凍倉庫がマイナス20度以下まで下がるのに対し、冷蔵倉庫は10度以下が目安です。
防寒着は自分で用意する必要がありますか?
多くの現場では防寒着や手袋などが支給されます。何が支給されるかは現場で異なるため、応募時に確認しておきましょう。インナーや厚手の靴下など、自分で足すと快適になる持ち物もあります。
寒さが苦手でも働けますか?
防寒対策をしっかり行えば働けます。冷えで体調を崩しやすい方や持病がある方は、無理のない範囲で働けるかを事前に確認しておくと安心です。
冷蔵倉庫は対策をすれば前向きに選べる仕事
冷蔵倉庫の仕事は、寒さによる体への負担はあるものの、防寒具や休憩、働き方の工夫で軽減できます。
冷凍倉庫ほど寒さが厳しくないという点もおさえておきましょう。
「体に悪い?」と過度に不安がる必要はなく、対策を知れば前向きに選べる仕事です。
涼しく働ける環境や未経験から始めやすい点に魅力を感じた方は、自分に合う求人を探してみましょう。
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